NEXT...F1開催スケジュール

ルノー、F1パワーユニットの初期トラブルを認める

2014年01月31日(金)13:02 pm

4年連続のF1チャンピオンチームであるレッドブルにエンジンを供給するルノーが、新V6ターボエンジンの導入により新たな時代を迎える今年を大きな問題を抱えてスタートさせることになったと認めた。

ルノーエンジンを製造するルノー・スポールF1のレミ・タフィンは、ヘレスで29日(水)に次のように語った。

「明らかに、我々は問題を抱えている」

メルセデス製やフェラーリ製のエンジンを搭載するライバルたちが順調に周回を重ねる一方、5回連続でのF1タイトル獲得を目指すことになるセバスチャン・ベッテルは、レッドブルの2014年型車RB10でほんの数周を行っただけでヘレスの地を離れることとなった。

レッドブルのモータースポーツアドバイザーであるヘルムート・マルコは『Bild(ビルト)』に対し、「じれったいよ!」と語り、次のように続けた。

「問題は、2つのERS(エネルギー回生システム)間の連動なんだ。コンピューターで言えば、ハードウエアとソフトウエアの相性がうまく合っていないって感じかな」

そのほかのルノーエンジン搭載チームでも同様にトラブルに泣かされている。今年から兄弟チームであるレッドブルと同じルノーエンジンに転向したトロロッソも、29日(水)にはピットから出ることさえできずに終わった。そして、ケータハムもまともに走行させることができていない。

ベテランF1記者のロジャー・ブノワは『Blick(ブリック)』紙で次のように書いている。

「(ルノーエンジンを搭載した)クルマは芝刈り機のようなガタガタという音を出している。ルノーは、ここ(ヘレス)に来ないことさえ考えていた」

だが、タフィンはこの問題を修復できると自信を持っているようだ。

「我々には部品も人材もそろっているし、問題を解決するための手段もあるよ」

「明日(30日)の午前9時には、我々の顧客であるチームたちがサーキットでの作業に入ることができると確信している」

「これは非常に高度な技術であり、だからこそ用心しなくてはならないんだ。だが、我々が見つけた解決策には満足しているよ」

ヘレスではすでに貴重な時間を失ってしまったレッドブルだが、すでにバーレーンでの2回目のテスト(2月19日開始)に目を向けているようだ。

レッドブルのチーム代表であるクリスチャン・ホーナーは、今回ヘレスで十分なテストができなかったことについて、それほどの影響はない、とF1公式サイトへ次のように語った。

「我々が今回のテストに望んでいたのはまさにシステムをチェックするということだ。本当のテストはバーレーンからだよ」

ホーナーは、レッドブルが今回のヘレステストを土曜日(2月1日)まで延長するよう働きかけているといううわさを否定した。だが、ルノーはFIA(国際自動車連盟)による「パワーユニット」承認の最終期限を遅らせることができないか画策しているとのうわさもある。

ホーナーは次のように付け加えている。

「我々はエンジン供給メーカーに非常に大きく依存することになるだろう」

前後の記事
最新ニュースをもっと見る  >
TopNewsの最新ニュースが読めるよ!
facebookフォロー Twitterフォロー RSSでチェック