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シューマッハの昏睡状態をまもなく解除へ、医師が認める

2014年01月30日(木)18:07 pm

昨年末のスキー事故から、ほぼ1か月近く人工的な昏睡(こんすい)状態に置かれているミハエル・シューマッハ。入院しているフランスのグルノーブル病院の神経外科医が、今後シューマッハを覚醒(かくせい)に向かわせるとの報道が事実であることを認めた。

今週、フランスの日刊スポーツ紙である『L’Equipe(レキップ)』が、グルノーブル病院の医師団がシューマッハを麻酔状態からの解除を開始し、回復に向けた段階に入ったと報道。しかし、シューマッハのマネジャーであるザビーネ・ケームは、29日(水)に、その報道は「推測」に過ぎないと語っていた。

『L’Equipe(レキップ)』では、シューマッハの覚醒には数日もしくは数週間を要することになるだろうが、実際のところグルノーブルの医師エマニュエル・ゲイの主導により、28日(火)からその過程に入っていると報じた。

『L’Equipe(レキップ)』は、その過程において、シューマッハの初期反応は「前向き」なものだったとしている。

実際のところ、シューマッハが覚醒に向けた段階に入ったという報道を行ったのは『L’Equipe(レキップ)』が初めてではなく、26日(日)には信頼できるメディアとして知られる『Le Journal de Dimanche(ジュルナル・デュ・ディマンシュ)』が、その手続きが始められることになったと報道していた。

そして、フランスのラジオ局『RMC』とテレビ局の『BFMTV』が、グルノーブルの神経外科医であるステファン・シャバルドがその報道内容を認めたと報じた。

ドイツの『Welt(ヴェルト)』紙がケームに対し、この件に関する質問を行ったところ、ケームは、自分や担当医師から正式に発表された情報以外は「推測」に過ぎないという、最近のメディア向け声明の内容を繰り返すにとどまった。

そして、『Bild(ビルト)』紙は、シューマッハが治療を受けているグルノーブル病院の従業員全員に対して新たな回覧文書が回され、そこには「患者ミハエル・シューマッハ」に関する情報を開示しないようにと記されていたと報じている。

『L’Equipe(レキップ)』の副編集長は、「もちろん、我々の情報源を明かすことはできないが、彼らは信頼できる者たちだ」と『Bild(ビルト)』に語った。

真実はどうあれ、シューマッハの状況が依然として厳しいものであることに変わりはない。ドイツの著名な脳神経外科医であるアンドレアス・フェルベルトは、ニュース雑誌である『Focus(フォーカス)』に対し、「医師は、患者の脳が非常に危険な状態にあるときに限り、3から4週間にわたって昏睡状況に置く場合がある」と語り、次のように締めくくっている。

「4週間というのは非常に長期間だ」

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