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アロンソとの直接対決も怖くないとベッテル

2014年01月20日(月)16:27 pm

4年連続でF1チャンピオンとなったセバスチャン・ベッテル(レッドブル)が、現在のF1でも最も優れたドライバーであるとの定評があるフェルナンド・アロンソ(フェラーリ)と直接対決することを恐れてはいないと主張し、暗に将来フェラーリへの移籍がありえることを示唆した。

ベッテルは、2015年までレッドブルとの契約を交わしていると考えられている。だが、2010年から昨年まで4年連続でF1タイトルを獲得してみせたものの、アロンソのほうが実力は上ではないかと考えている者も少なくない。

だが、ドイツ人ドライバーであるベッテルは、『Sport Bild(シュポルト・ビルト)』誌に次のように語っている。

「もしかしたら、いつか僕はキミかフェルナンドと同じチームになるかもしれない」

「常に最強の相手を打ち負かしたいと思っているし、僕はそれを恐れたりはしないよ」

今季はトロロッソから昇格してきたダニエル・リカルドをチームメートに迎えるベッテルは、そう付け加えた。

1996年のF1チャンピオンであるデーモン・ヒルは、ベッテルの性格を分析しながら、彼は相談相手でもあり友人でもある同郷のミハエル・シューマッハとはまったく似ていないと、『Times(タイムズ)』のインド版に次のように語った。

「それがF1の面白いところだ。ベッテルは子犬みたいなんだ。すごく熱意があるし、サーキットは彼にとって、まるで学校の運動場みたいな感じだね」

しかし、ヒルは、シーズン後半には9戦連続優勝を遂げるなど2013年に圧倒的な強さを見せたベッテルも、今年はかなり厳しい戦いを強いられる可能性があると考えている。

「今年は、タイトルの行方もギリギリまで分からなくなりそうだ。シーズン最終戦のポイントが2倍となることで、どうなるかは予想できなくなるだろうね」

ベッテルが圧倒的な強さを示したことが、F1最高責任者であるバーニー・エクレストンが、批判の対象となっている最終戦ポイント2倍という考えを推し進めた原因となったと考える者が多い。だが、ヒルは少し違う意見の持ち主のようだ。

「それによって面白くなると思うよ。大勢の人たちが、それをばかげていると言っているのを聞いたよ。でも、なぜそれがいい考えだと思わないのかな? ひょっとしたら素晴らしいアイデアかもしれないよ」、とヒルは語った。

当然ながら、ベッテルはそのポイント2倍制については「ふざけている」と酷評している。それは、ベッテルのように絶対的な強さを発揮したドライバーに不当にペナルティーを科すようなものだからだ。

だが、エクレストンはこれについて『Autoweek(オートウィーク)』に次のように語った。

「私は彼(ベッテル)にこう言ったよ。来年も自分にとって楽なシーズンとなるなどと思い込まないほうがいいよ、とね」

そして、エクレストンはF1のビジネス記者であるクリスチャン・シルトに対し、明らかにファンやメディアに向けた次のようなメッセージを伝えた。

「(最終戦のポイント2倍制度は)報道機関やテレビにネタを与えるものだ。タイトル争いが継続され、ほかのドライバーにもチャンスが残されるんだからね」

さらに、エクレストンは、そのルールは世界モータースポーツ評議会の承認が得られており、唯一拒否権を持つフェラーリを含め、誰にもそのルール変更を拒否することはできないということも明らかにした。

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