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バルセッキ、無報酬でロータス離脱か

2014年01月15日(水)11:49 am

ロータスの財政状態に不安が増すなか、2013年のリザーブドライバー、ダビデ・バルセッキにいまだ報酬が支払われていないことが判明した。バルセッキ本人が明かしたものだ。

2012年のGP2王者として昨年、ロータスに控えシートを得たバルセッキだったが、先週にはチーム離脱の可能性が大きいことを認めた。

「2013年シーズンは移動に明け暮れてまったくマシンに乗れなかった。いいかげん、レーシングスーツとヘルメットを身につけたいよ」と、バルセッキは話していた。

2013年シーズン終盤2戦を欠場した当時の所属ドライバーであるキミ・ライコネン(現フェラーリ)に替えて、ロータスはバルセッキでなくヘイキ・コバライネンを起用。チームの決定にバルセッキは「怒り」を覚えたという。

バルセッキは今週、イタリアのウェブサイト『f1passion.it』に次のようなことを言っていた。「チームは、F1ドライバーとして終わりを迎えているコバライネンのようなドライバーより、僕のヤル気を買ってくれると思っていたよ」

バルセッキは、「メキシコやベネズエラといった国から」多額の資金を持ち込むペイドライバーにシートを奪われるのがオチのF1に自分の居場所はないと話す。

「インディカー参戦の意志があることは否定しないよ」

かなりの競争力を備えながら、昨年は、投資家グループ、クァンタムへの株売却話ばかりがマスコミに騒がれた。2014年のエントリーも、まだ仮の状態だ。最近の動向としては、チームCEOのパトリック・ルイス離任が伝えられている。

報酬支払いを怠った末にライコネンをフェラーリに取られたロータス。今は、200万ドル(約2億600万円)以上というF1エントリー料をFIAに支払えずにいると言われている。さらには、控えドライバーの微々たる給料も払えていないとバルセッキにバラされる始末だ。

「契約書を読んでもらえば分かるけど、僕のギャラなんてウエーターが受け取るような額だったんだ」と、バルセッキ。「それさえ支払えないんだからさ」

「彼らも、払える状態になったら借金の問題を解決すると信じているけどね」

コバライネンの一件では、怒りだけでなく「失望」の念も相当だったと話すバルセッキ。それでも、いずれロータスは報酬を払ってくれると語るなど、チームを信用している。なぜならチームは「いつだって僕によくしてくれた」からだ。

「僕をサードドライバーに選んだうえ、何の見返りも求めなかったロータスにはとても感謝しているよ。その点では文句なしだ」

「1ユーロも払わずにサードドライバーの職を探そうと思ったら、それは大変さ! 彼らのようなチームなら200万か300万ユーロ(約2億8,000万円から4億2,300万円)を要求して当然だ」

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