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「小林可夢偉は有力候補」とケータハムが認める

2014年01月10日(金)3:57 am

2014年のF1シート争いは残り3席となっているが、その1席は小林可夢偉が獲得しそうだ。スカイスポーツによると、可夢偉のF1復帰は、早ければ数日以内、遅くともスペイン・ヘレスサーキットで冬期合同テストが始まる現地時間28日火曜日午前9時(日本時間17時)には発表される見通しだ。

現時点で2つのシートが決まっていない唯一のチームはケータハム。2013年は経験の浅い若手2人で挑んだが、チーム別ランキング11位と最下位に転落、年間ランキング10位まで分配される賞金はゼロとなってしまい、チームの台所事情はますます厳しくなった。若手ではマシン開発がうまく進まなかったのも一因と言われている。

F1は2014年からエンジンなどが大きく変わることもあり、これまで蓄積してきた空力、デザイン、ノウハウやデータはリセットされるとも言われ、勢力図が変わる可能性が例年に比べて高い。そのため小規模予算の中堅チームにもチャンスがあると言われている。小さなチームが大きなチームを喰う可能性があるのだ。

そこで重要になってくるのが、F1カーの開発・熟成ができる「経験豊富なドライバー」だ。F1マシンは一度作ったら終わりではなく、走行データやドライバーのフィードバックを基に、基本的に毎レース、パーツなどがアップデートされている。しかし、経験があって速いF1ドライバーは早々に上位チームと契約しているため、最下位に転落してしまったケータハムとしても、” 経験があって速い”ドライバー候補は数名しか残っていないという状況だ。ただ、ケータハム側はドライバー選びに焦りはなく、じっくり吟味しているようだ。

近年、チームはスポンサー不足から、スポンサー付きドライバー、いわゆる"ペイドライバー"を選択しなければならない状況が目立っており、経験と実力があるドライバーたちが次々と資金力と可能性がある若手にその座を奪われてきた。

可夢偉も2012年の日本GPで3位表彰台を獲得したにも関わらず、スポンサー不足によりザウバーチームから放出され、代わりにメキシコマネーをバックにつけたエステバン・グティエレス(ザウバー)がそのシートを獲得した。

2013年のケータハムもやはり目先の利益をとって”ペイドライバー”の若手2名を起用したが、結果的に最下位に転落、分配されるはずだった賞金を逃した。

しかしケータハムは学んだのか、「1人は経験ある」ドライバーとの契約を希望しており、ここにきてようやく「小林可夢偉」の名前がはっきりと世界中のメディアに"再登場"してきた。

F1復帰を願い、年末年始に「オーロラ」へ"祈り"に行った小林可夢偉。その名前がF1に戻ってくる日は近そうだ。

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