メルセデスAMGのルイス・ハミルトンが、同チームの代表であったロス・ブラウンが昨年限りでチームを離脱したものの、それはメルセデスAMGにとっても、F1界にとっても損失ではないと語った。
2008年のF1チャンピオンであるハミルトンは、昨年マクラーレンからメルセデスAMGへと移籍したが、わずか1年でチーム代表である58歳のブラウンがチームを離脱することになった。
しかし、ハミルトンはこれに関しては心配していない、とブラジルの『Totalrace(トータルレース)』に次のように語った。
「僕がメルセデスAMGへ行くことを決心したのは、彼がいることよりももっと大きな理由があったんだ」
「僕にとってはブラウンがいることはボーナスみたいなものだった。でも、実際にチームに来てみたら才能のある人がたくさんいるのが分かったよ」
今後、メルセデスAMGでは、ハミルトン同様マクラーレンから移籍してきたパディ・ロウやメルセデスのモータースポーツ責任者でもあるトト・ヴォルフ、そして非常勤会長であるニキ・ラウダが全体を監督するという新たな首脳体制が敷かれることになる。
ハミルトンは、さらに続けた。
「彼(ブラウン)はいいボスだったよ。とてもいいやり方をしていたし、それによってチーム内に素晴らしい雰囲気を生み出していた。でも、これはリーダーであれば求められることだ」
ブラウンは、いったんF1から離れて長期休暇をとることになっており、2015年に再びF1に復帰するかどうかは、今年の夏ごろに決めることになるだろうと語っている。
しかし、28歳となるハミルトンは、仮にブラウンが永久にF1に戻ってこないとしても、それがF1にとってダメージとなることなないだろう、と次のように付け加えた。
「このスポーツは、誰がいなくなっても継続してゆくものさ。だから、僕はそれ(ブラウン離脱)がF1にとっての損失だとは思っていないよ」