F1統括団体FIA(国際自動車連盟)のジャン・トッド会長は先日、2015年からコストに上限を設けることを発表したが、これについて、フェラーリ会長のルカ・ディ・モンテゼモーロは難色を示している。
「まずは、どう取り締まるかが問題だ」とモンテゼモーロは語る。
「次に、各チームを取り巻く環境だ。フェラーリとメルセデスAMGは、自分たちでエンジンを製造しているが、ほかのチームは、メーカーから購入している」
しかし、予算に上限を設けることで、テストなどある特定の分野はうまく機能するかもしれないと述べた。
「私はシミュレーターや風洞が嫌いだ」とモンテゼモーロ。「しかも、いまではフィオラノやムジェロでのテストが禁止されている。だが、F1はどこかの会館などではなく、サーキットで行うモータースポーツだ」
「もし予算に上限があれば、それぞれが最善と思う方法でテストができるだろう。ほかのチームはシミュレーターで行うだろうが、私たちはアスファルトの上でやらせてもらう」