2014年F1シーズンに向けた公式冬季テストが1カ月後に迫ってきたが、シャルル・ピック(ケータハム)は、自身の将来についてまったく確信が持てないでいると明かした。
新シーズン開幕を前に、ピックの2013年のチームメート、ギド・ヴァン・デル・ガルデ(ケータハム)の方がより強力な援助をスポンサーから得ているのではないかと最近の報道では言われている。同時に、ケータハムがピックの代わりに新人ドライバーのマーカス・エリクソンを起用するのではないかとの見方もある。
ピック本人も、自身の将来が安泰ではないと認めている。
「シーズン終盤のドライバー市場の性質から考えて、すぐに結論がでないことは分かっていた」とピックはフランスの『Auto Hebdo(オート・エブド)』に語った。
「特に、小さなチームは、より競争力のあるチームの結論が出そろうまで待つものだ」
「僕にとって、ケータハムに残ることは理にかなっているけど、F1では何事においても確証はない」とピックは話す。
さらに、「ケータハムと契約することが、僕の最優先事項さ。でも、ほかにも選択肢はある」と明かした。
「正直言って、シーズン終盤には、1番の問題はドライバーではなく、チームの財政状態であることが明らかだった」
ここでピックが指摘しているのは、2013年シーズン終盤、チームメートのヴァン・デル・ガルデとともにピックが奮闘していたとき、チームはすでに来シーズンに向けた新規プロジェクトに重点を置いていたことだ。
「主な問題は、僕たちが昨シーズンのクルマで戦わなければならなかったことだった。このような状況で戦っていたチームは、僕たちだけだったね」
しかし、最後の数レースでは、その型落ちの同じクルマで、ヴァン・デル・ガルデがピックを上回った。
「今年は彼のF1デビューシーズンだった」
「だから、彼が進歩したのは当然のことさ」とピック。
「でも、インド(第16戦)までは、僕の方がいつも前だった。それもかなりの大差をつけてね」
「最後の3レースで、ギドは僕よりもはるかに良い結果を残した。でも、それは僕がメカニカルな問題を多く抱えていたからだ」とピックは反論する。
ピックは今年、来季のシートを確保するのに十分なパフォーマンスを披露したと感じているが、チームの決断に影響を及ぼす要素はほかにもある。それは主に財政面だ。
「僕は楽観視している。なぜなら僕もチームも安定を求めているからね」とピックは述べた。