大きな変化となる2014年F1シーズン。これまでのV8エンジンからV6ターボエンジンに変更され、フェラーリ、メルセデス、ルノーがそれぞれエンジンを製造、契約チームに供給する。
フェラーリで新たにテクニカルディレクターに就任したジェームス・アリソンは、19日(木)にチームの本拠地であるマラネロでフェラーリの新V6パワーユニットが披露された際、次のように語った。
「エンジンとシャシーを一緒に製造できることは間違いなく、いいアドバンテージになる」
「ほかのチームには同じようなことはできないし、今年はクルマのシャシーに新たなパワーユニットを搭載するという複雑な作業が必要となる。こういうことはかつて一度もなかった」
アリソンは、フェラーリとメルセデスAMGのようにシャシーとエンジンを両方とも製造するチームと、今シーズン前半まで務めていたロータスのように、メーカーからエンジンを購入しなくてはならない「顧客」としてのチームを対比しながら、さらに次のように続けた。
「僕はロータスにいたときにそれを直接経験したからね。エンジンサプライヤーは確かにチームの要求に応えようとするよ。でも、ここでできることと同じことは決してできないんだ。ここには、新しいクルマの設計や開発をするための共通の業務に関する歴史的な文化があるよ」