残すところあと4つとなった2014年シーズンのF1シートだが、どうやらザウバーについてはエステバン・グティエレスの残留が固くなったようだ。
ドイツの『Sport Bild(シュポルト・ビルト)』の記者であるビアンカ・ガーロフの独占記事によれば、ザウバーが20日(金)に、2014年シーズンにエイドリアン・スーティルのチームメートとなるドライバーを発表するとしている。
財政難に苦しむザウバーでは、ロシアの企業団による救済契約が結ばれ、その一環としてまだ10代のドライバーであるセルゲイ・シロトキンが来年ザウバーからF1デビューを飾ることになると考えられていた。だが、今回の報道は、そのロシアとの契約が暗礁に乗り上げたのではないかとの推測を強めることになりそうだ。
22歳のメキシコ人ドライバーであるグティエレスは今年ザウバーからF1デビューを果たしたが、それは2011年から2012年にかけてザウバーに在籍していたセルジオ・ペレス同様にメキシコの大手通信会社であるテルメックスの支援によるものだった。
グティエレスは、最近イギリスにあるケータハムの本部を訪れていたところが目撃されていた。しかし、グティエレスがザウバーに残留することになれば、ギド・ヴァン・デル・ガルデが最終的にケータハムに残留する可能性が高くなり、おそらくはスウェーデン出身の新人ドライバーであるマーカス・エリクソンがそのチームメートになるのではないかと考えられている。
そのほかに、まだ2014年のシートが確定していないのはマルシャのひとつだ。だが、マルシャのチーム代表であるジョン・ブースは、イギリス人ドライバーのマックス・チルトンが、すでに残留が決定しているジュール・ビアンキとともにチームに残る可能性が高いことを示唆している。
ブースは今週、イギリスの『Sky(スカイ)』に次のように語った。
「我々はマックス(との再契約)に非常に近いところまできている。もうすぐだよ」
「彼も残留を望んでいるし、我々も彼に残って欲しい。だから、あとは本当に細々したことを整理するだけの話なんだ」