来季フェラーリへ復帰するキミ・ライコネン(ロータス)が、1ヶ月前に背中の手術を受けて以来、初めて公の場に姿を現した。
2013年シーズン最後の2戦を背中の手術のため欠場したライコネンは、17日(火)にフェラーリの本拠地マラネロを訪問。来シーズンからライコネンのレースエンジニアを務めるアントニオ・スパニョーロと顔を合わせた。
イタリアの『Autosprint(オートスプリント)』によれば、現在フェルナンド・アロンソ(フェラーリ)のレースエンジニアを担当しているアンドレア・ステラは、2014年も引き続きアロンソを担当するという。ライコネンが以前、フェラーリに在籍していたとき、ステラはライコネンのレースエンジニアであった。これにより、フェリペ・マッサ(フェラーリ)の元エンジニア、ロブ・スメドレイがマッサと共にウィリアムズへ行くことがほぼ確実となった。
ライコネンと言えば、レース中チームとの無線のやり取りで、遠慮無くいら立ちをあらわにすることで知られる。2012年のF1アブダビGP決勝中に言い放った「放っておいてくれ。自分のやっていることぐらい分かっている」の名ぜりふは、今ではF1ファンのあいだで伝説として語り継がれている。スパニョーロにとって、前途多難な仕事となりそうだ。
ライコネンがウィリアムズへ移籍するマッサの後任として復帰するなど、最近のフェラーリには大きな変化が見られる。フェラーリでは、9月からパット・フライがディレクター・オブ・エンジニアリングに就任し、ロータスの元テクニカル・ディレクターだったジェームス・アリソンがシャシー部門のテクニカル・ディレクターを務めていた。しかし、イタリアの『Autosprint(オートスプリント)』によると、フライの管轄が今後、トラックサイドでのオペレーションのみに限定されることから、アリソンが晴れてフェラーリのテクニカル・ディレクターに就任する運びとなった。
アリソンは、フェラーリが取り組んできた風洞施設とシミュレーター技術の最新鋭化が実を結ぶだろうと予想している。
「チーム内にあるツールという点で、私たちは4番手から5番手のチームだった。でも、今では再び最先端に返り咲いたと言える。フェラーリ新時代の幕開けに向けて、準備はすべて整った」とアリソンは述べた。
『Autosprint(オートスプリント)』は、フェラーリが19日(木)に2014年向けF1ターボV6エンジンを正式に発表するだろうと報じた。