フェラーリはフェリペ・マッサのチーム離脱を「悔やむ」だろう。そう語るのは、マッサと過去4年にわたって同チームでタッグを組んだフェルナンド・アロンソだ。
2010年に加入以来、明らかなナンバー1待遇を受けてきたアロンソだが、2014年はマッサに替わるドライバーとして2007年にフェラーリでF1王者になったキミ・ライコネンが帰ってくる。
アロンソにとってマッサは、F1の中で数少ない友人と呼べる存在だった。マッサ残留に尽力もしたが、結局は冷静で風変わりな男として有名なライコネンとコンビを組むことになった。
「フェリペはよく働くヤツだった。それは間違いない」と『Totalrace(トータルレース)』に語るアロンソ。
「クルマの性能を上げてチームに貢献しようと、昼夜を問わずがんばる男だよ」
「僕はキミのことをよく知らないけど、うわさでは、あまり多くを語らず、やや孤立した存在らしいね。だとしたら、フェラーリは彼(マッサ)の不在を悔やむことになるだろう」
だからといってライコネンとの関係が悪くなるとは限らないと語るアロンソ。もしセバスチャン・ベッテルとマーク・ウェバーの不仲で雰囲気を悪くしたレッドブルのようなことにでもなれば、フェラーリにとって痛手だ。
「今集中すべきは、この冬、よいマシンを仕上げることじゃないかな」とアロンソ。
「仮にレッドブルのようないいマシンができたら、"マルチ21"だか"マルチ35"だか知らないけど、別にどうってことないよ。チームのムードは盛り上がるに決まってる」