名門と言われながらも資金難に悩まされ、このところ結果に恵まれていないウィリアムズを望んで離脱したにも関わらず、パストール・マルドナード(ウィリアムズ)はフェリペ・マッサ(フェラーリ)にとってウィリアムズは最高の移籍先だと話している。
母国ベネズエラの国営石油会社PDVSAから受けるばく大なスポンサー費用を手に、2014年からロータスへ移籍するマルドナードと、3年間所属したウィリアムズの関係は、最後にはあまり良いものではなかった。レースに勝つ力がクルマにないことを声高に批判し、レース欠席までちらつかせたマルドナードにチームの堪忍袋の緒が切れたのだと言われている。
しかし、ウィリアムズから出走した2012年F1スペインGPでF1初優勝をした28歳のマルドナードは、ロータスを離脱したキミ・ライコネンに2014年のフェラーリのシートを奪われたマッサにとってウィリアムズは最良のシートだとブラジルの『Totalrace(トータルレース)』に話している。
「フェリペと話をして、彼は正しい決断をしたのだと感じたよ」
「まず、(環境に)変化があるのは大きいよ。マッサはこの数年フェラーリで結果が出ていなかった」
「ウィリアムズもこの数年は目立った成績を残せていないけれど、チームはかつての地位を取り戻そうとしていると思うんだ」
「すぐに勝てると言っているんじゃないよ。でも、(ウィリアムズは)コンスタントにポイントをとっていて、ザウバーやほかの中団チームに匹敵する走りをしている」
「フェリペはいいドライバーだし、ウィリアムズはいいチームだ。彼らにとっていいシーズンにならないはずがないと思うよ」