NEXT...F1開催スケジュール

レッドブルとベッテル、「ポイント2倍」の新規則を批判

2013年12月12日(木)11:54 am

2013年のF1ドライバーズとコンストラクターズの両世界選手権を制したセバスチャン・ベッテルとレッドブルが、新規則に反旗を翻した。彼らが反対しているのは、シーズン最終戦にポイントが2倍になる計算方式だ。

ドイツ『Sport Bild(シュポルト・ビルト)』が伝えるところによると、9日(月)に開かれたF1関係者で構成される戦略グループおよびF1委員会の会合でレッドブルは、この新規則に反対票を投じたという。2013年シーズンを牛耳った彼らだけに、“ノー”というのも当然だ。

2014年は、モナコGPやイタリアGPといった伝統のレースを差し置いて最終戦アブダビGPが特別な一戦となる。レースに勝つと通常の倍の50ポイントがもらえるのだ。F1の競技面を統括するFIA(国際自動車連盟)では、こうした動きを「シーズン終わりまでタイトル争いに関心を向けるための策だ」と説明している。

ベッテルはこれに激しく反発する。

「ブンデスリーガ(ドイツのプロサッカー・トップリーグ)最終節でいきなり得点が倍になることを想像してみてよ」と、『Sport Bild(シュポルト・ビルト)』に文句をぶちまけるベッテル。

「こんなのバカげている。シーズン中に重ねてきた努力を無にする行為だよ」

「古きよきF1を好む僕としては、この新規則が理解できないね」

『Sport Bild(シュポルト・ビルト)』は、会合に出席したほかのレースプロモーターたちも同規則に対して反対の声を上げたが、F1最高権威者のバーニー・エクレストンやジャン・トッドFIA会長、それにフェラーリやメルセデスAMGを含む各チームが押し切る形で可決したと伝えている。

「我々は反対したんだ」と語るのは、レッドブルのアドバイザー、ヘルムート・マルコだ。「ところがチーム代表であるクリスチャン・ホーナーの意見は却下された」

「もともとは最終4戦に倍のポイントを加算する案だったんだ。でもそんなことをしたら、それまでの戦いは何だったんだということになりかねない」

前後の記事
最新ニュースをもっと見る  >
TopNewsの最新ニュースが読めるよ!
facebookフォロー Twitterフォロー RSSでチェック