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2015年からF1に「コスト上限」制度を導入

2013年12月11日(水)11:08 am

F1統括団体であるFIA(国際自動車連盟)は、9日(月)に、2015年からF1に「コスト上限」を定めるという驚くべき声明を発表した。

現状では、かなりのF1チームが財政的に苦境に立たされてはいるものの、年間予算に上限を強制的に設定するという考えについてはいまだに強く反対する声も残っている。

だが、FIA会長であるジャン・トッドは、先週フランスの『L’Equipe(レキップ)』に次のように語っていた。

「我々はF1のみならず、すべてのモータースポーツのコスト問題に注目する必要がある」

そして、パリで行われた新しい戦略グループとF1委員会の会議の後、会長であるトッドの「権限」のもとに、FIAは「全面的なコスト上限の原則が採択された」と発表。それによれば、「制限は2015年の1月から適用される」としている。

現在のF1チームの予算の幅は、最も少ない下位チームでほぼ6,000万ドル(約62億円)から、トップチームのレッドブルやフェラーリでは数億ドル(数百億円)に及ぶと考えられている。

それゆえ、最終的に設定される上限額が具体的にいくらになるのかということは非常に重要な要素となる。

ケータハムのチーム代表であるシリル・アビテブールは、「もし、すべて5,000万ドルあるいは1億ドルの予算なら、まったく何も違わないショーになるだろう」、と最近語った。

FIAでは、今後これを進めるための「ワーキンググループ」を立ち上げ、2015年の予算上限規定について来年の6月までに承認されるようにしてゆくという。

ロータスのチーム代表であるエリック・ブーリエも次のように付け加えている。

「結局のところ、もし我々がこれをやらなければ、今後さらに生き残ってゆくことが難しくなっていくんだ」

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