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ロータス、マルドナードの「財政的支援」を認める

2013年12月09日(月)12:45 pm

ロータスが、パストール・マルドナードによってチームの財政状況が改善されることになると初めて認めた。

以前、ベネズエラ人ドライバーであるマルドナードは、自分がウィリアムズから離脱した場合に、巨額の資金を持つスポンサーのPDVSA(ベネズエラ国営石油会社)が次のF1チームの支援を行うか何の保証もないと語っていた。

そして、今季限りでチームを離脱したキミ・ライコネンの後任としてマルドナードと2014年のドライバー契約を結んだことをロータスが発表した際にも、PDVSAからのスポンサーマネーに関しては何も語られていなかった。

だが、ロータスのチーム代表であるエリック・ブーリエはそれまで、特段のスポンサーを持ってはいないものの、ニコ・ヒュルケンベルグ(ザウバー)がライコネンの後任ドライバーの第一希望だと語っていた。

そのブーリエは6日(金)に、マルドナードとの契約は「財政的支援」を伴うものであることを認めた。

ロータスでは、財政難のため、従業員への給与支払いや2014年型車の開発にも悪戦苦闘していることが報じられていた。また、フェラーリへの移籍を決めたライコネンは、チームから1ユーロも支払いを受けていなかったことも明かした。

評価の高いヒュルケンベルグと契約をしなかったのは、大言壮語を繰り返した投資家集団クァンタムによる出資契約が締結されなかった証拠であり、ロータスに残された選択肢はマルドナードが持ち込むスポンサーマネーに頼ることしかないと考えられていた。

ブーリエは、クァンタムについてイギリスの放送局『Sky(スカイ)』へ次のように語った。

「我々は、まだ何かが起こると確信している。だが、問題はそのタイミングだ」

「もちろん、パストールによる財政的支援はあるし、現時点で我々にはそれが必要だ。そして残念ながら、さっきも言ったように、タイミングが問題なんだ」

「我々は今後8週間以内にクルマを造り上げなくてはならないからね」

しかしブーリエは、マルドナードが昨年ウィリアムズでポールポジションを取り、優勝も飾ったことのあるドライバーであり、単なるペイドライバーだとみなすのは間違いだと次のように述べた。

「彼に関してはもっと微調整すべきところがあると思う」

「彼が集中力をたもてるようにする必要があると思っている。実際のところ、我々は昨年ロマン(グロージャン)でも同様の問題を抱えていたよ」

「適正なサポートと、チームが面倒を見ることで、きっとパストールに何かいいことをしてあげられるはずだ」

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