NEXT...F1開催スケジュール

レッドブル優勢を予想するフェラーリのテストドライバー

2013年12月05日(木)12:05 pm

フェラーリのテストドライバーが、2014年にはまったく新たなレギュレーションが導入されるものの、やはりレッドブルが技術的優位を持ってシーズンを迎えることになるだろうと考えている。

有名な空力専門家であるエイドリアン・ニューイ(レッドブル/最高技術責任者)の手によるレッドブルのF1カーが、過去何シーズンにもわたってF1を席巻する状態が続いている。そして、フェラーリは、来シーズンにこれまでのV8エンジンからV6ターボエンジンへと移行することを大きな期待を持って歓迎している。

フェラーリ会長のルカ・ディ・モンテゼモーロは、先月『CNN』に対して次のように語っていた。

「我々は航空機や人工衛星を製造しているわけじゃない。造っているのはクルマだ」

「エンジン、ギアボックス、サスペンションといったものが非常に重要だし、とりわけ、我々にとってはそうだ」

しかし、フェラーリのテストドライバーであるマルク・ジェネは、新たなルール導入がフェラーリにとっては大きなチャンスではあるものの、過去何年にもわたってF1を席巻してきたという実績を持つレッドブルが、依然として最も強さを発揮するだろうと語った。

「常に、連続性というものがある」、とスペインのスポーツ紙『AS』に語り始めたジェネは、次のように続けている。

「クルマはこれからもF1カーなんだ。そしてクルマのたくさんのパーツは同じだ」

「エンジン、ギアボックス、KERS(運動エネルギー回生システム)、ターボ、そして(クルマの)後部はすべて新しくなる。空力も変わってくるだろう。でも、(2013年から)継続して使用されるパーツもあるんだ」

「前年にタイトルを獲得したチームは、常に優位にシーズンをスタートできるものだ。でも、同じルールで行われるときに比べれば、(2014年は)その優位性は多分減ることになると思うけどね」

2014年に向けてもうひとつ考慮すべき要素は、2013年から2014年に向けて劇的にルールが変わることにより、早期に翌年に向けたプロジェクトを開始したチームのほうが、普段より大きなアドバンテージを持つことになるだろうという点だ。

この意味では、メルセデスAMGがほかのどのチームよりも新車開発に長い時間をかけてきていると考えられており、すでにメルセデスエンジンは2014年には最強だろうといううわさもある。

しかし、ジェネは次のように続けた。

「僕は、そうは思わないよ。彼らは、僕たちとチーム別ランキングを最後の最後まで争い続けていたからね」

「レッドブルも、つい最近まで(2013年の)クルマの開発を続けてきていた。それを考えれば、どこかが大きなアドバンテージを持つことになるのかどうか、僕には分からない」

前後の記事
最新ニュースをもっと見る  >
TopNewsの最新ニュースが読めるよ!
facebookフォロー Twitterフォロー RSSでチェック