もし夫人に将来の決定権があったなら、フェリペ・マッサは今ごろ元F1ドライバーになっていただろう。
ところが実際、8年間守ってきたフェラーリのシートを失ったマッサは、イギリスのウィリアムズに2014年の新天地を求めたのだ。
マッサによるとラファエラ夫人は、幼い息子も含め、家族で母国にとどまることを望んでいたそうだ。
「彼女は僕にレースを辞めてほしいんだよ」と、ブラジル『O Estado de S.Paulo(オ・エスタード・ジ・サンパウロ)』紙に語るマッサ。それもそのはず、マッサは2009年F1ハンガリーGP予選中の事故で危うく命を落としかけたのだ。
「でも彼女は、家庭に収まることが僕にとっての幸せではないと分かっている。僕はレースに人生の喜びを見いだす男だ。そして、彼女はそんな僕を応援してくれる」
「F1を辞めても、ほかのカテゴリーでレースを続けるからねともいってあるんだよ」と話すマッサだった。