今月、イタリアのタイヤメーカーであるピレリが行う2014年用F1タイヤのテストに、トップ3チームが2013年型マシンを提供することになった。
バーレーンで行うタイヤテストにあたっては当初マクラーレンが協力を申し出たが、これにいくつかのチームが異議を唱えた。
「もし、ひとつのチームだけがライバルを押しのける形で(2014年用)タイヤを試すメリットを得るなら、残念なことだ」と、最近メルセデスAMGの前チーム代表ロス・ブラウンは語っていた。
ところが、イタリアの『La Gazzetta dello Sport(ガゼッタ・デロ・スポルト)』、『Autosprint(オートスプリント)』両媒体はそれぞれ、今月17日(火)から19日(木)にかけて予定されているテストに3チームが2013年型マシンを持ち込み、走行に立ち会う見込みだと報じている。
その3チームとは、レッドブル、メルセデスAMG、そしてフェラーリ。2013年F1コンストラクターズ世界選手権のトップ3がそろう形だ。選手権を5位で終えたマクラーレンはこの中に含まれていない。
『Autosprint(オートスプリント)』によると、選手権4位のロータスにも声がかかったが、経済的理由から参加を断念したという。
『La Gazzetta dello Sport(ガゼッタ・デロ・スポルト)』によると、テストで集められたデータはほかの全チームに提供されるという。さらに、各チームからオブザーバーの派遣も許されると伝えている。
ところが『Autosprint(オートスプリント)』のアルベルト・アントニーニ記者によると、バーレーンの走行から締め出されたかっこうの他チームは、2013年の上位勢がテストで早々と得をするだけとして不快の念をあらわにしているようだという。