メルセデスAMGのチーム代表ロス・ブラウンについて、フェラーリへの復帰がうわさされている。
ミハエル・シューマッハとともにフェラーリの黄金時代を築いたブラウンだが、F1第19戦ブラジルGPが行われたインテルラゴスで、22日(金)にフェラーリのホスピタリティでチーム代表のステファノ・ドメニカリと話している姿が目撃された。
メルセデスAMGは、ブラウンの後任にパディ・ロウを据えようとしていると見られており、ブラウンの去就に注目が集まっている。
「ロスはいつか身を引くだろう」とF1第18戦アメリカGPが行われたオースティンでロウが話している。「現時点では、ロスの判断を待っているところだ」
フェラーリは、2007年にドライバーズタイトルを、2008年にコンストラクターズタイトルを獲得しているが、それ以降チャンピオンに輝いていない。そんな中、フェラーリの黄金時代を支えたブラウンを引き抜くのではないかという新しいうわさがにわかに盛り上がりを見せている。
22日(金)にイギリスの『Sky Sports(スカイ・スポーツ)』から、ほかの人物にチーム代表の座を譲って全体を監督する職に移る用意があるかと聞かれたドメニカリは、次のように答えた。「もちろんだ」
「それが最善の方法であることが分かれば、明日にでもそうするよ。100パーセント確かだ」
「それに、その決断をする上司がいる。結局のところ一番重要なことは、F1といえばフェラーリという基準に返り咲くことだ」とドメニカリは話している。
再びブラウンと手を組むのは歓迎するかと聞かれると、ドメニカリはこう話した。「その質問には答えられない。どんな答えを返しても、新聞でいろいろな見出しになるだろうから」
「ロスのことはとても尊敬している。まず友人として、そしてプロとしてもだ。成り行きを見てみよう」