フェルナンド・アロンソ(フェラーリ)の2013年シーズンを10点満点中8点と評価したフェラーリのルカ・ディ・モンテゼモーロ会長。しかし、『CNN』で「私は、ナンバー1、ナンバー2という考え方が好きではない」と語り、アロンソはフェラーリのナンバー1ドライバーではないと主張している。
今シーズンのアロンソとモンテゼモーロの関係は、しばしば問題をはらみ、アロンソもライバルチームのレッドブルやマクラーレンへの移籍をうかがわせる動きを見せていた。そんな中、フェラーリの絶対的エースとみられていたアロンソに対し、チームが2014年のチームメートに決定したのは、かつてフェラーリ在籍中の2007年にF1世界王者のタイトルを手にしたキミ・ライコネン(ロータス)であった。
一方のアロンソは、明らかにフェラーリのナンバー2ドライバーの座に定着してしまったフェリペ・マッサ(フェラーリ)を今後もチームメートにすることを望んでいた。
「アロンソは、自分が勝利を目指す一方、フェラーリのためにも走ることを理解している」とモンテゼモーロは強調した。
さらに、「フェラーリは、ひとつのチームであり、私はドライバーたちがひとりの人間としてだけでなく、チームメンバーのひとりとして行動し、対応することを望んでいる」と付け加えた。
また、モンテゼモーロは、アロンソが2007年に当時マクラーレンでチームメート同士だったルイス・ハミルトン(現メルセデスAMG)と衝突したため、ライコネンともそりが合わないのではとの指摘を退けた。
「彼らがもういい年だと言いたくはないが」とほほ笑むと、「間違いなくふたりはうまくやれる」と述べた。