5年のブランクを経て、来季フェラーリに復帰するキミ・ライコネン。替わりにチームを出て行くフェリペ・マッサが、ライコネンと初めてコンビを組むフェルナンド・アロンソに助言を行った。
アロンソがフェラーリに入る前の2007年から2009年にかけて、マッサとライコネンはチームメート同士だった。
人を寄せつけない、風変わりなライコネンのフェラーリ復帰にあたっては、簡単なチームメート関係を期待するなというのがマッサからアロンソに向けてのアドバイスだ。
「僕はシューマッハ(ミハエル・シューマッハ)、ライコネン(キミ・ライコネン)、アロンソとコンビを組んだ。比較的、楽だったのはシューマッハとアロンソだね」と、テレビ局の『Italia 1』に話すマッサ。来季はフェラーリを離脱して新天地のウィリアムズに向かう。
「キミとはうまくやれたと思うけど、何というか、友情はおろか人と人の関係が皆無だったよ。彼は自分の世界に引きこもって、他人のことにまるで関心を示さないんだ」
「ミハエルやフェルナンドとは心を通わせたけど、キミとは何もなかった。この僕と(何の関係も)なかったのだから、ほかの誰とも気持ちを通じることはないだろうね」
「次のチームメートはあのアロンソだということをライコネンには自覚してほしいね。それは決して簡単なことじゃない。彼は非常に強いドライバーだ。時に完ぺきな仕事をやってのける。キミには、常に最善を尽くすことが求められるよ」
ところでスペイン『El Pais(パイス)』紙は、現在のチームであるロータスはもちろん、新たな雇い主であるフェラーリもライコネンの所在をつかんでいないという。
マーク・ウェバー(レッドブル)のF1引退に伴い、2014年はF1最古参ドライバーとなるライコネン。先日には、腰の手術を受けた。
今回の外科治療にあたっては、記者やカメラマンの注目をそらすため、マネジャーのスティーブ・ロバートソンがウソの情報を流布。手術はオーストリアのザルツブルクで受けると言っておきながら、実際にはフランスのストラスブールで手術台に乗ったのだ。
「彼がどこにいるのか、我々は何の情報もつかんでいない」と、ロータスのチームメンバーは明かす。
また、匿名のフェラーリ関係者は次のように話す。「彼が何の問題もなく静かに休んでいるとは話にきいている。それと、リハビリを始めたそうだ」