大詰めを迎えたF1移籍市場の鍵を握るのは、パストール・マルドナード(ウィリアムズ)とニコ・ヒュルケンベルグ(ザウバー)だ。
ウィリアムズを離れるマルドナードには、ベネズエラの国営石油会社PDVSAがついており、報道によると4,000万ユーロ(約55億円)のスポンサーマネーを持ち込めるという。
ロータスは、評価の高いヒュルケンベルグをキミ・ライコネンの後任候補に挙げているが、現在交渉中の投資家集団クァンタムとの契約がまとまらなかった場合、一気にマルドナードが有利になると見られている。
ところがマルドナードは、F1第19戦ブラジルGPが行われたインテルラゴスで、PDVSAの資金を次のチームに持ち込まないかもしれないと話した。
「確かに、(PDVSAは)長い間、支援してきてくれた。でも、それを続けたいと思わない可能性だってある」
「イエスかもしれないし、ノーかもしれない」
マルドナードは自身について、PDVSAなしでも有力候補だと主張し、ロータスだけでなく、ザウバーとフォース・インディアも2014年の「いい選択肢」だと話している。
しかし、スポンサーのないマルドナードをヒュルケンベルグより優先するチームがあるとは考えづらい。ヒュルケンベルグ自身も、資金面が原因で2014年のシートを失う「危険」があると認めている。