2013年F1最終戦ブラジルGP初日フリー走行1回目に参加したダニール・クビアト(トロロッソ)が、さっそくチーム首脳に好印象を与えた。
まだ10代と若いロシア人ドライバーのクビアトは、来季レッドブルに移籍するダニエル・リカルドに替わってトロロッソをドライブする。
その予行演習ということで、クビアトは先のF1第18戦アメリカGPと最終戦のブラジルGP、計2回の金曜フリー走行参加のチャンスを得た。
そのうちウエットとなったブラジルGPフリー走行1回目のタイムを比較すると、レースドライバーのリカルドとジャン-エリック・ベルニュより速かったばかりか、フリー走行1回目のタイムシートで8番手に入った。
「まったく肝っ玉の座った男だよ」と、雨のインテルラゴスで立派なタイムをたたき出したクビアトを称賛するのは、率直な発言で知られるレッドブルのアドバイザー、ヘルムート・マルコだ。
「彼を選んで正解だったよ」と、マルコはスイス『Blick(ブリック)』紙に語る。
レッドブルのチーム代表クリスチャン・ホーナーもマルコと同様に驚いている。
「たとえF1でも彼にとっては、問題ないようだね。それがよく分かったよ」と、イギリス『BBC』に話すホーナー。「あれだけマシンをあやつれるのは、クルマのコントロールに優れている証拠だ。実に印象的なパフォーマンスだった」