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ロータスの命運握る投資契約、いつ締結?

2013年11月25日(月)22:05 pm

投資家グループ「クァンタム」によるロータスの株式35パーセント買い取りは、グループ代表のマンスール・イジャスが設定した最新の期限を過ぎても実現しなかったが、それでもチームはこの計画に命運を託している。

F1第18戦アメリカGPを訪れたイジャスは、近日中にでも売買が成立すると語っていたが、結局実らなかった。それでもチーム代表のエリック・ブーリエは、「11月終わりまでには」問題を解決したいと、次のように希望を述べている。

「実は今もちょっとした交渉が続いている。もっぱら銀行同士の話し合いだ」と、インテルラゴスで語るブーリエ。

「売買契約は完全に成立したわけではないが、それでも部分的には済んだと思う。いい兆候といえるだろう」

ところが、イジャスを中心とするいかがわしい投資話がここ数年、横行しているといったうわさが検索エンジンのグーグルをにぎわせている。これについてブーリエは次のように反論する。

「幸い、われわれはグーグルの検索に頼るほど判断材料に困ってはいない」

「そうした疑問に対する答えとして、われわれは、資金の確かな存在やクァンタム・モータースポーツのコンプライアンスをちゃんと確認している」

その一方でドイツ『Sport Bild(シュポルト・ビルト)』紙は、ロータスCEOのパトリック・ルイが従業員に宛てて電子メールを送付、11月の給料支払いが遅れる旨の報告と謝罪を行ったと報じている。

「われわれは、この問題の早期解決に向けてあらゆる手を打っている」と、ルイはメールにしたためたという。

クァンタムの資金援助が疑わしいもうひとつの理由が、当初キミ・ライコネンに替わる2014年ドライバーの第1候補だったニコ・ヒュルケンベルグ(ザウバー)がもはやロータスを現実的な移籍先とみなしていない事実だ。

「トップチーム(のイス)がすべて埋まってしまったのは明らかだ」と、ヒュルケンベルグはドイツ『Die Welt(ディー・ヴェルト)』紙に語る。

「僕の選択肢は、最近タイトル争いから遠ざかっているチームに限られてしまった」

「2014年チャンピオンになる夢は捨てたよ」と、ヒュルケンベルグ。

チームの具体的な名をきかれると、彼は次のように答えた。「フォース・インディアとザウバーだ」

ロータスではないのかと質問されたヒュルケンベルグは、「それは新しい出資者(クァンタム)次第だね。正直いって、少し疑わしい」と語っている。

ヒュルケンベルグによると、ロータスはパストール・マルドナード(ウィリアムズ)と契約するのだという。マルドナードは過去3年、自国ベネズエラの石油会社PDVSAから巨額の資金をウィリアムズにもたらしている。

「F1は金のかかるスポーツだ。もし、チームが資金援助を求めるなら、マルドナードみたいなドライバーは打ってつけだよ」というヒュルケンベルグだった。

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