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F1ブラジルGPの見どころ

2013年11月22日(金)15:06 pm

2013年のF1いよいよ最終戦。今週末のブラジルGPで戦いを終えることになる。

・開催サーキット
ブラジルGPが行われるのは、サンパウロのインテルラゴス・サーキット。コース序盤と終盤は長いストレート区間があるものの、コース中盤は曲がりくねっており、低速から高速のコーナーまでそろった、クルマの総合的な競争力が求められるコースだ。

曲がりくねった区間に合わせたクルマにすると、直線区間でのスピードが伸びにくく、ライバルに抜かれる可能性が高まる。その一方で、直線区間に特化したクルマにしてしまうと、曲がりくねった区間で大きくタイムを落としてしまうことから、うまい妥協点を見いだすことが重要になる。

また、このコースは通常のサーキットとは逆の反時計回りであることから、ドライバーの体にはいつものレースとは逆の方向に負荷がかかる。そして、コース全長がわずか4.309kmと、F1サーキットとしては短いながらもコーナーの数が多いため、ドライバーにとっては体力的に負担の大きなコースだ。

タイヤサプライヤーのピレリが持ち込むのは、4種類あるコンパウンドのうち、最も硬い組み合わせであるハードとミディアム。ハードはタイヤ側面のロゴなどがオレンジ、ミディアムは白でロゴなどが書かれる。決勝では、雨用のタイヤを使用しない限り、持ち込まれる両方のドライタイヤを使わなければならない。

・雨が波乱を呼ぶ可能性も
ブラジルGPでは、雨がレース展開に大きな影響を与えることも多い。この時期のブラジルでは、スコールのような激しい雨が降ることも多い。2009年には大雨のために予選が長時間の中断になったほか、2008年にはレース終盤に降った雨によってルイス・ハミルトン(マクラーレン)が劇的なタイトル獲得を果たしていた。

レース中に雨が降り始めた場合、1周でも雨用タイヤへの交換が遅れると取り返しがつかないほどタイムを落としてしまうため、天候を読みながらタイヤ交換のタイミングを決める必要がある。タイヤサプライヤーのピレリが供給する雨用タイヤは2種類。路面の水量が少ない時用のインターミディエイトはタイヤ側面のロゴが緑、水量が多い時用のウエットはロゴが青になっている。

・ベッテルの新記録なるか?
すでに今季のF1王者に確定しているセバスチャン・ベッテル(レッドブル)。しかし、しかし、タイトル確定後もベッテルはどん欲に勝利を求めている。その理由の1つが、F1の連勝記録だ。

ベッテルは現在、第11戦ベルギーGPからの8連勝を記録しており、これまでミハエル・シューマッハが持っていたシーズン7連勝という記録を塗り替えた。そして、ブラジルGPでは9連勝というF1連勝記録に挑むことになる。

1952年から1953年にかけてアルベルト・アスカリは、当時F1に組み込まれていたインディ500を欠場したものの、それ以外のレースで9連勝を記録。これが現在のF1連勝記録とされている。もしベッテルがブラジルGPに優勝すれば、アスカリの記録に並ぶこととなる。

・優勝争いは
シーズン後半戦で圧倒的な強さを見せているベッテル。連勝記録を支えた要因の1つとされているのが、排気ガスを空力に使ったマシンの扱い方のうまさだ。レッドブルのマシンは、どのチームよりもうまく排気ガスを空力的に利用しているとされる。そして、ベッテルはチームメートのマーク・ウェバーよりもこのシステムの使い方がうまいとされているのだ。

ベッテルとウェバーの間で、もっとも差が出ているとされるのが、低速区間。インテルラゴスも低速で曲がりくねった区間があるため、今回もベッテルが優勝候補の筆頭になる。しかし、ウェバーにとっては、これがF1引退レース。今季まだ優勝できていないため、最後に勝っておきたいところだろう。

そして、レッドブル勢に対してメルセデスAMG勢やロータス勢がどこまで対抗できるのかも注目だ。予選ではメルセデスAMGの活躍も期待できる。そして決勝では、ロータス勢がレッドブル勢との差をどこまで縮めることができるのか目を離せない。

2013年F1最終戦ブラジルGPは、22日(金)現地時間10時(日本時間21時)に開幕。決勝は、24日(日)現地時間14時(日本時間25時)にスタートする。

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