ミハエル・シューマッハが、同じドイツ出身である後輩ドライバーのセバスチャン・ベッテル(レッドブル)が、最終的には自身の持つ7度のF1タイトル獲得という記録を塗り替えるだろうと語った。
先週末開催されたF1第18戦アメリカGPにおいて、今季4年連続でF1タイトル獲得を決めているセバスチャン・ベッテル(レッドブル)が、シューマッハがほぼ10年前に記録したシーズン中7回を上回る8連続優勝を達成していた。
その素晴らしい記録を達成したとき、まだ26歳のベッテルは、姿にも声にも感動をあらわにするとともに、子どものころにはシューマッハがずっと「アイドル」だったと認めている。
昨シーズン末に2度目のF1引退をした44歳のシューマッハだが、ドイツのテレビ局『RTL』に、ベッテルがシューマッハのことをヒーローだと考えていると伝えられると、「そんなことを聞くのは初めてだよ」と答えた。
シューマッハは、これでベッテルは押しも押されもせぬ偉大なF1ドライバーになった、と次のように続けた。
「彼のパフォーマンスの一貫性や、その達成の仕方は、すごく特別なものだ」
「すごくいいドライバーも何人かいるけれど、F1のいろんな面を全部うまくまとめ上げることができる者はごくまれだよ」
シューマッハは、自分とベッテルのキャリアには「多くの共通点」があると認め、次のように続けた。
「きっと、彼がまだ子どものころには、テレビの前に座って僕がやっていることを研究していたと思う。うれしいことに、今でさえ彼は僕に電話してきて質問をするんだよ」
そうしたことを踏まえ、シューマッハは、ベッテルがF1の歴史で初めて8回F1タイトルを獲得するドライバーになれるだろうと、さらに次のように続けた。
「僕は、常にそうした記録は破られるものだと言ってきた」
「セバスチャンが7度タイトルを獲得できることは間違いないだろう。まだ若いし、ハングリーだからね。多分、彼ならその記録を超えることもできるんじゃないかな」
「もちろん、僕は彼がそうできるよう祈っているよ」