ロータスが14日(木)、32歳のフィンランド人ドライバー、ヘイキ・コバライネンが、腰の手術で欠場するキミ・ライコネンに代わって、ロータスF1チームから2013年F1シーズン終盤2戦に出場することを発表した。
F1出走109戦のベテランであるコバライネンは、これまでルノーF1チーム、マクラーレン、さらにケータハムF1チームのマシン経験がある。F1参戦はこれまでに延べ6シーズンを数え、世界選手権で105ポイントを稼ぎだしている。予選フロントロー5回、中でも2008年イギリスGPにはポール・ポジションを経験している。決勝では最速ラップ2回、表彰台フィニッシュ4回、そして2008年ハンガリーGPでは優勝も果たしている。
2007年にルノーF1チーム(現在のロータスF1チーム)でF1昇格を果たすまでは、2004年から3年間を同チームのテストドライバーとして過ごした。すでに11月13日(水)にはエンストンのチーム本拠地でシート合わせを済ませ、その足でアメリカ・テキサス州オースティンに向かい、現地でレースチームに合流することになっている。
約1年ぶりのレース復帰について、コバライネンは次のように語っている。
「2013年最後の2戦にロータスF1チームで走るというチャンスに恵まれて、すごくうれしい。今季型のE21が、表彰台フィニッシュはおろか、優勝できる能力を備えたマシンであることは証明済みだ」
コバライネンにとって、エンストンは馴染みに場所である。「チームが年間を通じて激しい戦いを繰り広げる中、最後の2戦だけレースをするのは難しい面もあるが、僕にとってエンストンで働くチームはなじみの仲間だ。臨戦態勢を整えるのに何の不安もない」
コバライネンは最後に、これまで所属していたケータハムに感謝して、コメントを締めくくっている。
「僕にとっては絶好のチャンスだけに、快く僕を送り出してくれたケータハムF1チーム、とりわけチームオーナーのトニー・フェルナンデスにはお礼を申し上げたい」