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F1アメリカGPの見どころ

2013年11月14日(木)17:12 pm

2013年F1も、いよいよ残り2戦。今週末のアメリカ、そして来週末のブラジルという2連戦でシーズンの幕が閉じる。

・開催サーキット
アメリカGPが行われるのは、昨年に新設されたサーキット・オブ・ジ・アメリカズ。F1サーキットデザイナーとして有名なヘルマン・ティルケが設計し、テキサス州オースティンに建設された。通常のサーキットとは異なる反時計回りのコースで、コーナーの数は20、1コーナーの大きな高低差が特徴だ。

イギリスGP開催サーキットであるシルバーストンの高速区間マゴッツ・ベゲッツや、トルコGPのターン8など、攻略が難しいことで知られるコーナーを模した部分もある。コース序盤には高速コーナーが連続しているため、ここでタイヤに大きな負担がかかる。

タイヤサプライヤーのピレリがアメリカへ持ち込むタイヤは、4種類あるコンパウンドのうち最も硬い組み合わせであるミディアムとハード。タイヤへの負荷が高いため、ピレリは保守的な選択をした。ミディアムはタイヤ側面のロゴが白、ハードはオレンジで描かれ、決勝では雨用のタイヤを使用しない限り、両方のコンパウンドを使用しなければならない。

・ライコネンが欠場
今季、開幕戦オーストラリアGPに優勝し、シーズン終盤までタイトル争いを繰り広げていたキミ・ライコネン(ロータス)が、残り2戦を欠場すると発表された。表向きの欠場理由は、背中の手術を受けるためというものだった。しかし、ライコネンは今年の報酬を一銭も受け取っていないことを明かしており、チームとの関係は冷え切ったものになっていた。また、来季はフェラーリへ移籍することが決まっており、発表された欠場理由を信じる関係者は少ない。

日本時間14日(木)夕方の時点で、ライコネンの代役は発表されていないが、ケータハムの控えドライバーを務めるヘイキ・コバライネンが有力視されている。ペイドライバーの加入によって今年のシートを失ったコバライネンだが、豊富な経験を買われケータハムのフリー走行に度々出走していた。来季のレース復帰を目指しているコバライネンにとって、今回の代役出場はチャンスになる可能性もある。

・優勝争いは?
第11戦ベルギーGPから7連勝を記録しているセバスチャン・ベッテル(レッドブル)が、やはり今回も優勝候補の最右翼になる。チームメートのマーク・ウェバーを含め、誰がベッテルの連勝を止めるのかというのが最大の注目点になるだろう。

レッドブルのライバルになり得るメルセデスAMGは、タイヤへの負荷が高いコース特性にどう対応できるかがポイントになる。また、タイヤをうまく使えているロータス勢は、予選での一発アタックと決勝でのペースで、どれだけレッドブルに近づけるかがカギになる。

なお、もしセバスチャン・ベッテル(レッドブル)が今週末に優勝した場合にはシーズン8連勝を達成することになり、7連勝という記録を持っていたミハエル・シューマッハを抜くことになる。

サーキット・オブ・ジ・アメリカズで行われるF1アメリカGPは、15日(金)現地時間9時(日本時間24時)に開幕。決勝は、17日(日)現地時間13時(日本時間28時)にスタートする。

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