ホンダは、より幅広いユーザーの利用を可能とし、人との親和性を向上させたパーソナルモビリティー「ユニカブ・ベータ(UNI-CUB β)」を発表した。
ホンダは、「ASIMO」に代表されるヒューマノイドロボット研究で開発されたバランス制御技術や全方位駆動車輪機構を生かした新しいパーソナルモビリティー「ユニカブ」を2012年5月に発表。これは、身体を傾けて体重移動するだけで人の歩行のような前後左右や斜めへの動きが可能となるもので、オフィスや商業施設など、人の行き交う場所にも適応するコンパクトなサイズが実現されていた。
その後、2012年6月から日本科学未来館において、スタッフが館内移動用として活用するほか、来館者が実際に乗車して施設内の展示物の見学を行うなどの検証実験が行われ、幅広い世代の来館者に試乗してもらうことで、施設内における活用の可能性を探ってきていた。この実験を通して得られたさまざまなデータや利用者の声を反映させて開発されたのが、今回発表された「ユニカブ・ベータ」だ。
この「ユニカブ・ベータ」は「第43回東京モーターショー2013」にも出展され、体験試乗も予定されている。ホンダは、今後さらにステップアップを図り、有償レンタルをベースにさまざまなシーンでのビジネスチャンスを検証していきたいとしている。
<「ユニカブ・ベータ」主な特長と概要>
【特長】
・従来モデルよりもシート位置が下げられ、軽量化されたことで、より幅広いユーザーの利用が可能となった。
・「人との調和」、「空間との調和」をコンセプトに、人と機体の一体感を向上するデザインを採用。また、人が触れたときの感触や接触時の衝撃緩和のため、柔らかい素材が採用された。
・スタンド機能の追加により、乗り降りがしやすくなるとともに、静止状態でスタンドを立てればイスとしての利用も可能となるなど使い勝手が向上された。
【概要】
サイズ(全長×全幅×全高):510×315×620mm
シート高:620mm
重量:25kg
バッテリー形式:リチウムイオンバッテリー
最高速度:時速6km
最大航続距離:6km(時速4kmで定常走行時)
最大航続時間:約1.5時間(同)
使用環境条件:屋内のバリアフリー対応空間
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