フェルナンド・アロンソ(フェラーリ)が、今週末開催されるF1アメリカGP(11月17日決勝)に出走しない可能性もあると報じられている。
『La Gazzetta dello Sport(ガゼッタ・デロ・スポルト)』の有名な記者であるピノ・アリービは、フェラーリ会長のルカ・ディ・モンテゼモーロは、アロンソがレース出走を見合わせることなど「これっぽっちも」考えていないとしている。
だが、3日(日)に行われたF1第17戦アブダビGP決勝で縁石に乗り上げてクルマをジャンプさせ、大きな衝撃を受けたアロンソは背中に痛みがあることを認めていた。さらに、アロンソのマネジャーであるルイス・ガルシア・アバドは、レース後ツイッターに、病院で脊椎(せきつい)固定板を装着され保護シートで覆われた驚くべき姿のアロンソの写真を公開していた。
アリービは、この写真をフェラーリが「好ましいとは思っていない」と書いている。
しかし、アロンソは先週初めにスペインで再び検査を受けており、アリービによれば、アロンソは予定通り12日(火)にアメリカへ出発できるかどうか「今週初めまで様子を見ている」という。
「この間、フェルナンドはスペインで十分に休んでいる」、とアリービは付け加えている。
仮に、アロンソがアメリカGPの開催地であるオースティンへ向かったとしても、その後FIA(国際自動車連盟)によって14日(木)に行われる健康診断に合格することが必要となる。
アリービはさらに、もしアメリカGPにアロンソが出走しないという「好ましからぬ」事態となった場合には、その代役はフェラーリの育成ドライバーであり、現在はマルシャに所属しているジュール・ビアンキが務めることになるのではないかとしている。
マルシャは、「マラネロから電話があれば、(ビアンキを)手放さなくてはならない」、とアリービは付け加えた。
伝えられるところによれば、フェラーリのその次の選択肢はベテラン控えドライバーのペドロ・デ・ラ・ロサだろうとされている。