先週終盤まで、キミ・ライコネン(ロータス)が今季の残り2戦を欠場する計画をしているという兆候は見られなかった。
事実、先週金曜日(8日)の夕方にロータスがF1第18戦アメリカGP(11月17日決勝)に向けて出した公式プレビューにもライコネンのコメントが掲載されており、緊張感につつまれていたロータスとの関係も和らいだようだと受け止められていた。
その中で、チーム代表のエリック・ブーリエは「彼(ライコネン)の出走に全く問題はない」と語り、ライコネンのほうもアメリカGPを「特に楽しみにしている」と述べていた。
それから2日もたたないうちに、ロータスは新たな声明を出し、ライコネンが背中の手術のために残りのレースを欠場することを認めた。
『Reuters(ロイター通信)』の記者であるアラン・ボールドウィンは、ツイッターに皮肉っぽく次のようにつぶやいている。
「キミは、木曜日(7日)に行ったフェラーリでのシート合わせでは問題なく座れたのだろうか、と不思議に思っている」
「もし、すぐに手術を行う可能性があったとしたら、ロータスは金曜日にプレビューを出すのを遅らせることができたはずだとみんなが思うだろう」
事実、ライコネンのマネジャーであるスティーブ・ロバートソンは、ライコネンは「激痛」のため、今週手術を受けなくてはならなくなったと語っており、タイミング的にはフェラーリのシート合わせにも具合が悪いことになる。
多くの人脈を持つ『La Gazzetta dello Sport(ガゼッタ・デロ・スポルト)』は、ライコネンは先週の木曜日(7日)にはマラネロのフェラーリ本部を訪れており、そこで新たなボスとなるフェラーリ会長のルカ・ディ・モンテゼモーロやフェラーリのチーム代表であるステファノ・ドメニカリと会っていたと報じている。