元F1ドライバーであり、現在は解説者を務めるミカ・サロが、来週末のF1第18戦アメリカGP(11月17日決勝)ではキミ・ライコネン(ロータス)がザウバーから出走するかもしれないと語った。
ロータスは、先週末開催された第17戦アブダビGPの後、ライコネンとの報酬問題は解決しており、ライコネンは2014年のフェラーリ移籍を前に、オースティン(アメリカGP開催地)も最終戦のブラジルGP(11月24日決勝)も満足げに黒と金色をまとったロータスのクルマを運転するだろうと主張した。
ライコネンと同じフィンランド出身のサロは、それに対して疑いの目を向けているようだ。
サロはフィンランドのテレビ局『MTV3』に次のように語った。
「キミがオースティンに来るかどうか、そしてどのクルマに乗るのか、様子をみてみよう」
「多分、そのことがアメリカGPの週末に向けて一番気がかりなことだよ。キミがロータスではなく、ザウバーから出走するといううわさもある」
ライコネンとザウバーのうわさは新しいものだが、それは現在ザウバーに所属するニコ・ヒュルケンベルグを、ロータスがライコネンの後任に据えたいと考えていることと結びつくかもしれない。
一方で、ザウバーはライコネンの新しい雇用主となるフェラーリからエンジンの供給を受けている。
「現時点では単なるうわさにしか過ぎないよ」、とサロは認めた。
「でも、キミはレースが好きだけれど、すでにロータスの雰囲気は彼にとっていいものではない。ザウバーも資金不足で苦しんでいて、まだニコ・ヒュルケンベルグに給料を払っていない」
サロは、ライコネンがオースティンでどこのエンジンを積んだクルマに乗るにしろ、彼は全力を尽くすだろうと確信している。
「もし、キミがオースティンに来れば、彼は間違いなく懸命に取り組むよ」
「僕たちフィンランド人の気質からすれば、どんなことが起こっていようが、自分たちのパフォーマンスに影響することはないんだ。クルマに乗り込み、全力でドライブするだけさ」、とサロは結んだ。