3度のF1世界王者ジャッキー・スチュワート卿は2日(土)、キミ・ライコネンは次戦F1アメリカGP(17日決勝)もロータスに乗るとの見解を示した。
予定より1日遅れの1日(金)にアブダビの現地入りしたライコネンだが、今年一銭たりともチームから金を受け取っていないとして、レースをボイコットする構えを見せた。
ロータスの窮状は隠すべくもない。クァンタムと呼ばれる投資家集団からの入金待ちに、今やしびれを切らしている状態だ。
その一方で、ライコネンはシーズン終盤の2レース欠場をほのめかしている。早く金をかき集めないとアメリカGPとブラジルGP(24日決勝)には行かないというわけだ。
アブダビを訪れたスチュワートは、『Sky(スカイ)』にこう語った。「現状、チームはライコネンに払えるほどの金を持ってなさそうだ。ドライバーだけではない、部品を供給するサプライヤーにもね」
「早く解決されることを願っている」というスチュワートは、ロータスの親会社ジェニイ・キャピタル社長ジェラルド・ロペスの顧問を務める。
スチュワートは自信ありげに、次のように話す。
「チームオーナーは私にいったんだ。この問題はオースティンのレースまでに片付くだろうってね」
「そうなることを願うよ。キミにもシーズンの最後まで走ってほしい。彼は素晴らしいドライバーだ。チームとともに今季はみごとな結果を残している」
スチュワートはまた、ロータスも擁護。財政危機ばかり叫ばれるが、パドックを歩くとあちこち問題だらけだというのだ。
「今日に至るまで、少なくとも3チームがドライバーの給料を支払っていない」