2013年F1シーズンも残り3戦となり最終2レースで、レッドブルとトロロッソがそれぞれのドライバーを交代させることを否定した。
『Speedweek(スピードウィーク)』によると、F1第17戦アブダビGP(11月3日決勝)のパドックでは、今週末のレースがマーク・ウェバー(レッドブル)の最終レースとなるのではとうわさが広まっている。
すでにF1からの引退を表明しているオーストラリア人のウェバーは、2014年シーズンはル・マン24時間レースを含むWEC(世界耐久選手権)で走ることになっている。
ウェバーが抜けることで空いたレッドブルのシートには、同郷の後輩ダニエル・リカルド(現トロロッソ)が座ることになっている。しかし、最新のうわさではリカルドが今月末のF1第18戦アメリカGPを前にトロロッソを離脱するのではないかと言われている。
これが現実となった場合、最終2戦のトロロッソのシートが空席となる。トロロッソは来季のドライバーとして経験の浅いダニール・クビアトを起用するが、その空席にクビアトを乗せるのではないかと言われている。
「ばかげた話だな、そんなことは何も知らない」とトロロッソのチーム代表フランツ・トストは全面否定している。
「そもそもダニールはまだスーパーライセンスを持っていないんだ。どうやってレースを走れって言うんだい?」と、トストは付け加えた。
しかし、スーパーライセンスを理由にするにはいまいち説得力に欠けている。
『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』の報じるところによると、トロロッソがクビアトにアメリカGP、最終戦ブラジルGPでの金曜日のフリー走行を担当させるつもりで、そのための経験を積ませるために11月初旬に2011年型車を使用したテストがイタリアのミサノで予定されているという。
トストは「その通りだ」、と認めつつも、「われわれはアメリカとブラジルでまずフリー走行を担当させてみようと考えているだけだ」と説明した。
一方レッドブル・レーシングは、アブダビがウェバーの最終レースになることを否定している。
同チームは『Speedweek(スピードウィーク)』に「マーク・ウェバーは今季残り3レースをレッドブルで走る」と語っている。