先週末のF1第16戦インドGPで4連覇を果たしたレッドブル。その最高技術責任者でデザイナーのエイドリアン・ニューイが、このチームを離れる日はそう遠くないかもしれない。
先週末、セバスチャン・ベッテル(レッドブル)の4連覇の興奮冷めやらぬ中で、空力を操る天才マシンデザイナーのニューイの視線は別の場所をさまよっていた。
「アメリカスカップはどうかな?」と、54歳のニューイはそう話し、新しいプロジェクトの存在をにおわせた。
『Mirror(ミラー)』によると、著名なイギリス人セイラーのサー・ベン・アインスリーが今週末のF1アブダビGP(11月3日決勝)を訪れてニューイと会う予定だという。
「(ニューイのような)設計と技術の経験をもった人物は途方もない価値がある」と、アインスリーは語りニューイへの興味を示した。
レッドブルの空力部門からはふたりのキーマンが離脱すると見られており、さらに設計を担当するニューイの離脱は大きな打撃となる。
ピーター・プロドロモウは2014年末の契約満了を待ってマクラーレンへ移籍する模様で、すでにプロドロモウの片腕がマクラーレンと契約を交わしたとする報道もある。
この「片腕」の正体はこれまで明らかにされていなかったが、『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』は、レッドブルの空力チームリーダーを務めるダン・ファローズがその人物だと報じた。
これに対し、レッドブルのチーム代表クリスチャン・ホーナーは「マクラーレンはこの数年で多くの技術部門のスタッフを失ってきた。人材を欲しがっていても不思議はないね」とF1公式ウェブサイトに話している。