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2013年F1アブダビGPの見どころ

2013年10月31日(木)22:05 pm

早くも今年の王者が決まってしまった2013年F1。しかし、まだ戦いは続いており、今週末は第17戦アブダビGPが開催される。

・開催サーキット
アブダビGPが行われるのは、アブダビのヤス島に建設されたヤス・マリーナ・サーキット。2コーナーから4コーナーにかけては高速のS字区間になっているが、そのほかは長短のストレートをシケインや90度曲がる低速コーナーでつないだレイアウトになっている。

コースの中盤には、長いストレートが2本ある。この2本のストレートは低速コーナーにつながっており、ここで追い抜きが見られることも多い。

アブダビには、いくつか特徴的な部分がある。その1つが、ホテルの下を通過する区間。90度の左コーナーが2連続する18コーナーと19コーナーの間は、サーキット内にあるホテルに建設されたホテルの下を通過する形になっている。もう1つ特徴的なのはピットの出口。ピット入り口は進行方向の右側にあるが、出口は左側にあるため、ピットを出たクルマはトンネルでコースの下をくぐってからコースへ復帰する。

・トワイライトレースが与える影響
アブダビGPはF1で唯一、夕方に太陽の光が残る中でスタートし、日没後に照明の光に照らされながらゴールするトワイライトレース。これがレースに与える影響は小さくない。まず、ヘルメットのバイザーが特殊なものになる。ドライバーの好みなどにもよるが、太陽の光が残っているうちは色のついたバイザーを使用し、数枚はられているバイザーをはがすことで日没後は透明のバイザーになるなどの工夫がみられる。

そして、最も大きな影響を受けるのがタイヤ。日没によって路面温度が下がることから、レース中に路面コンディションが大きく変化してしまうことになる。この路面変化にうまく対応できない場合、レース序盤と終盤での挙動変化が大きくなってしまい、それがパフォーマンスに影響を与えることにつながる。

ちなみに、ピレリがアブダビGPに持ち込むドライタイヤは、4種類あるコンパウンドのうち、中間の硬さであるソフトとミディアム。ソフトはタイヤ側面のロゴが黄色、ミディアムは白で描かれ、決勝では雨用のタイヤを使用しない限り、両方のコンパウンドを使用しなければならない。

・優勝争いは?
前戦インドGPでタイトルを確定させたセバスチャン・ベッテル率いるレッドブル勢が今回も優勝候補の筆頭だ。ちなみに、ベッテルは第11戦ベルギーGPから負け知らずの6連勝を記録しており、今回のアブダビGPに優勝した場合、ミハエル・シューマッハが持つシーズン最多連勝記録に並ぶこととなる。

そして、今回もロータスやメルセデスAMGがどこまでレッドブルに対抗できるかが注目点になる。特にロータスのロマン・グロージャンはこのところ好調で、3戦連続表彰台を記録中。シーズン後半に入ってからチームメートのキミ・ライコネンより目立つ成績を残すことも増えており、ロータスもチーム内のバトルから目が離せない。

夕焼けから幻想的な光に包まれた夜景へ背景が移ろう中で行われるアブダビGPは、1日(金)現地時間13時(日本時間18時)に開幕。決勝は、3日(日)現地時間17時(日本時間22時)にスタートする。

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