マーク・ウェバー(レッドブル)と、チームメートであるセバスチャン・ベッテルとの不仲が始まったのは6年前にさかのぼるようだ。
レッドブルのモータースポーツアドバイザーであるヘルムート・マルコが、ウェバーとベッテルの関係が本当に悪化したのは、今シーズンの第2戦F1マレーシアGPで起こった「マルチ21」として知られるチームオーダー無視事件が起こった後だという見方を否定した。
マルコは、『Blick(ブリック)』紙に対し、「それは2007年の富士スピードウェイまでさかのぼるんだ」と語った。
6年前に富士スピードウェイで行われた日本GPで、レッドブルのウェバーは好調な走りを見せていたものの、当時まだルーキーとしてトロロッソに所属していたベッテルが、セーフティカーの後ろを走っているときにウェバーへ追突してクラッシュしてしまった。
怒ったウェバーがベッテルを「子供」扱いし、そのせいで「すべて台無しにされた」と放送禁止用語を含む罵言を浴びせたことはよく知られている。
「ベッテルは、そのときウェバーから初優勝のチャンスを奪ってしまった。あれ以来、問題が続いているんだ」とマルコは付け加えた。
ベッテルは、先週末のインドGP(第16戦)で4度目のタイトルを確定させ、レッドブルも4年連続でのチームタイトルに輝くことが決定した。だが、レース後にタイトル獲得を記念して行われた写真撮影の場にウェバーが姿を見せることはなかった。
オルタネーターの故障によりインドGPでリタイアを余儀なくされていたウェバーは、レース後のコメントの中で、「セブ(ベッテルの愛称)のタイトル決定におめでとうと言うよ」と語るとともに、次のように続けていた。
「そしてチームのみんなにもね。4回目のタイトル獲得は素晴らしいことだ」