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F1とピレリ、インドで関係悪化か

2013年10月29日(火)11:35 am

以前からぎくしゃくしていたF1と公式タイヤサプライヤーであるピレリの関係が、F1第16戦インドGP(27日実施)でさらに悪化したようだ。

数々の議論を巻き起こしてきたピレリの2013年シーズンもようやく終わりに近づいてきたかのように見受けられた。しかし、インドではソフトタイヤがわずか数周しかもたず、ここへ来てタイヤ問題が再燃し始めた。

『BBC』の記者、アンドリュー・ベンソンは27日(日)、「インドで発生しているタイヤのブリスターが、ピレリ時代で過去最悪レベルにあると各チームから聞いた」と明かした。

2013年シーズン終了後のF1残留に向けて、いまだFIA(国際自動車連盟)から暫定的な許可しか得ていないピレリは、今回の状況を非常に憂慮すべき事態と判断。そこで、各チームに対し、ソフトタイヤを日曜日の決勝で15周以上使用しないよう勧告した。

しかし、FIAは、性能低下の激しいピレリタイヤのマネジメントに秀でたチームも中にはいるとし、各チームに勧告の順守を強制することは拒否した。

ドイツの『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』は、エイドリアン・スーティル(フォース・インディア)が、インドGPでソフトタイヤを20周近く機能させ、1ストップ作戦を成功させたことに注目した。

この記事では、フォース・インディアのCOOオットマー・サフナウアーが、タイヤの寿命を19周まで引き延ばしたのは“非常に素晴らしいこと”と考えており、ピレリの勧告に対しては“首を横に振っていた”と報じている。

ピレリのモータースポーツ責任者ポール・ヘンベリーはレース後、公式声明の中で、「一部のチームが、私たちの勧告に反してコンパウンドを警告より長く使用したことを目の当たりにし、失望している」と述べた。

ピレリは、もし2014年シーズン開幕前のテストの増加に各チームが合意しなければ、F1からの撤退も辞さない構えをインドで再び表明した。しかし、『BBC』は、これらのテストにかかる費用の支払いをピレリが拒否していると伝えている。

「ピレリには今、F1界に多くの友人がいないと言っても過言ではない」とベンソンは付け加えた。

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