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ベッテルのドーナツターンに戒告処分。レッドブルには300万円以上の罰金

2013年10月28日(月)1:42 am

セバスチャン・ベッテル(レッドブル)がF1インドGP(27日実施)でF1選手権4連覇を決めた後に直行した先は、スチュワードオフィスだった。

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3年連続でインドGPを制すという最高の形で2013年タイトルを確定させたベッテル。ビクトリーランを終えると、ホームストレートで美しいドーナツターンを披露し、喜びを爆発させた。

ベッテルは、ドーナツターンを終えると、スタートグリッド上にそのままクルマを止め、フェンスによじ登ってグランドスタンドに向かってレーシンググローブを投げ入れた。ベッテルは、これら一連の場面を思い出しながら、「ロッキー(ベッテルのレースエンジニア/ギョーム・ロケリン)はレース後、通常の手順を求めてきたけど、僕は“今回だけはNo”と答えたんだ」と明かし、にやりと笑って見せた。

各ドライバーはレース後、直ちに「パルク・フェルメ」と呼ばれる停車場内にクルマを停車させることがルールで義務づけられている。これは、コース上でほかのクルマの妨げになることを防ぐために定められたルールだが、ベッテルは今回これに従わなかった。

このため、FIA(国際自動車連盟)の役員が、コース上に乗り捨てられたベッテルのクルマへ急行したほか、ベッテルとレッドブルのチームマネジャーであるジョナサン・ウィートレーがレース後、スチュワードから呼び出された。

しかし、レッドブルのモータースポーツアドバイザーであるヘルムート・マルコは、こんなにも世界中が感動的な瞬間に酔い、お祝いムード一色であるときに、規則の順守に固執するFIAの対応は「信じがたい」上、「不思議」であり、理解に苦しむと述べた。

ドイツのテレビで解説者を務める元F1ドライバーのマルク・スレールは、次のようにコメントしている。

「FIAはベッテルにペナルティーを科すこともできる。だが、目をつぶってくれることを祈るよ。なぜなら、今回はただのレースではなく、タイトルが決定した1戦だったからね」

「とは言っても、日ごろFIAが下すペナルティーには絶えず驚かされている」

その後、FIAはベッテル個人にはペナルティーを科さず、戒告処分にすることを決定。しかし、レッドブルに対してはベッテルにルールを順守させなかったとして2万5,000ユーロ(約336万円)の罰金を科した。

ベッテルにペナルティーを科さなかった理由についてFIAは「特別な状況を考慮し、スチュワードはドライバーの説明を受け入れた」としている。なお、戒告処分は3回でグリッド降格のペナルティーになるが、これがベッテルにとっては今季初の戒告処分だった。

【写真】F1インドGP土曜日(全30枚)

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