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シロトキンやクビアトのF1デビューは早すぎると現役ドライバー

2013年10月28日(月)10:42 am

ロシアのセルゲイ・シロトキンとダニール・クビアトはまだ10代、F1昇格には早すぎる。

以上のように、来季ザウバーとトロロッソの一角を若者が占めることに異議を唱(とな)えているのはエイドリアン・スーティル(フォース・インディア)だ。

「いくらなんでも(彼らに)F1は早すぎる」と『Speed Week(スピードウィーク)』に話すスーティルは、現在30歳だ。「彼らはまだ子どもじゃないか」

「一人前の男じゃなければF1は務まらないよ。非常に厳しい世界だからね。それに、F1行きが早すぎたばかりに傷つくのは若くて才能ある当のドライバーだ。こんなことは道理に合わない」

「確かに来年、ロシアGPがカレンダーに載っている。ロシア人ドライバーがいれば格好はつくだろう。でも、とんでもないリスクをはらんでいるよ」

スーティルに言わせると、問題は単なる年の若さではなく、例えばクビアトの場合、GP3から上のGP2あるいはフォーミュラ・ルノーを飛び越して、いきなりF1に飛び込むことだ。

「F1の運転は生やさしいもんじゃない」とスーティルは言う。「とりわけタイヤの使い方がやっかいだ。世界最速のマシンを操るのはどんな人間にとっても危険だよ」

「もしかしたら僕の認識が誤りで、彼らは僕より速いのかもしれない。でも、F1を操れるほどの逸材はめったにいない。F1に上りつめるドライバーは1000人にひとりぐらいだよ」

ジェンソン・バトン(マクラーレン)も、クビアトのようなドライバーにF1を走らせる準備はできているか、疑問を持っている。しかし、これにかみついたのが、直言居士のレッドブル・アドバイザー、ヘルムート・マルコだ。

「ジェンソン・バトンには、自分の足元でも見ろといいたいね」と、ロシアのウェブサイト『f1news.ru』に語るマルコ。「我々がちゃんと分かって行動しているのは、とっくに証明済みだよ」

「他人の意見などきいちゃいない」と、マルコは続ける。「我々がベッテルと成し遂げたことを見てくれ。彼のデビュー当時、パドックにいる半分の人間が“若すぎる”だの、“時期尚早”だの、“どうせ成功するわけない”だの、言いたい放題だった」

「そんな人間には何を言ってもムダだ。私なら、マクラーレンに乗り込んでいって彼らのやり方に口出しするようなマネはしないね」

また、マクラーレンの育成ドライバーであるストッフェル・ファンドールネ、それにオランダ人ドライバーのロビン・フラインスが2014年トロロッソ入りのチャンスを蹴(け)ったとのうわさにも、マルコはいら立ちを隠さない。

「彼と話なんかしていない!」と、マルコは声を荒らげてファンドールネとの関係を否定する。「どうか彼にきいてくれ。後のもうひとり、運転がやたらと荒いオランダ人(フラインス)だが、我々の誘いを断ったと言っているそうだな」

「彼に何かをオファーしたことなど一度もない。こうして彼らのたわ言を聞かされるのは、実にイライラする」

ところがバトンのマネジメントを引き受けるリチャード・ゴダードはファンドールネの面倒も見ていて、ゴダードの話はマルコと矛盾する。

「オファーがなかったのは確かだ」と、ゴダードは『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』誌に口を開く。「しかし、トロロッソ側からは引き合いがあったよ」

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