フェラーリ脱退を画策しているとのうわさが絶えないフェルナンド・アロンソ。本人はこれを真っ向から否定している。
今季のフェラーリについて批判的なコメントを行ったアロンソは、ルカ・ディ・モンテゼモーロ会長から公に非難されたほか、チーム代表のステファノ・ドメニカリにも個人的にしっ責を受けた。
4年にわたってF1世界選手権制覇のチャンスをチームにつぶされている状況から、アロンソはフェラーリを抜けてレッドブルもしくはマクラーレン移籍の道を探っているとのうわさが根強い。
ところがアロンソは『Marca(マルカ)』紙へ、フェラーリにおける自らの立場は「いっさい不変」と、次のように強調する。
「F1タイトルはノドから手が出るほど欲しい。今季のようにがんばっても2位といった年もある。しかしどうだろう、グリッド中団以下のチームにとっては願っても届かない位置だよね」
「このところ、何かがうまく行かなかったり議論の的になるのが流行というか、傾向になっている。何も変わらないといっても、あまり信じてもらえないみたいだ」
「チームへの信頼は揺らいでいない」
「チームの仕事ぶりや、2014年に最強のマシンを用意しようという信念は疑いようがない」
またアロンソは、マクラーレン電撃移籍について可能性さえも否定。大本命レッドブルに対抗するにはフェラーリが一番と断言する。
「レッドブルの成績には脱帽だよ」と、『Totalrace(トータルレース)』に語るアロンソ。
「マクラーレンをはじめとするいくつかのチームは表彰台だって遠いというのに」
ライバルのセバスチャン・ベッテル(レッドブル)は、F1ドライバーズ世界選手権4連覇が目前だ。そんなベッテルの評価は立場的に控えたいとアロンソはいう。
「僕には(評価)できないよ。彼に近づくことだってできないのにさ」と話し、報道陣の笑いを誘うアロンソだった。