ロータスのロマン・グロージャンは、来季新たに加わる理想のチームメートはニコ・ヒュルケンベルグ(ザウバー)だと考えている。
今のところ、グロージャン自身もロータスに残留できる保証はない。ただ、チームが自分のパフォーマンスに満足しているはずだとグロージャンは自信をのぞかせる。
グロージャンは、『RMC Sport(RMCスポール)』へ次のように語った。「今はすべてがうまくいってすごくいい状況だ。クルマもいいし、僕も調子がいい」
「このチームに満足している。ただ、彼ら(ロータス)は金銭的な問題を解決しようとしていて、ほかのことは全部後回しになっているんだと思う」
「問題」というのは、「クァンタム」と名乗る投資家グループとの契約に関するものだ。チームの35%を買収するという計画が発表されたが、実際の契約はまだ合意に至っていない。
それが完了した場合、フェラーリに移籍するキミ・ライコネンの後任の最有力候補は、ヒュルケンベルグだ。
しかし、この契約がまとまらなかった場合、ロータスは資金を求めて、ベネズエラの石油公社PDVSAの後ろ盾があるパストール・マルドナード(ウィリアムズ)や、ブラジルの石油会社ペトロブラスのスポンサーを持ち込めると伝えられているフェリペ・マッサ(フェラーリ)を検討することになるだろう。
だがグロージャンは、ヒュルケンベルグが明らかにベストの選択だと考えている。
「お互いにうまく支え合えると思う」とグロージャンはドイツの『Die Welt(ディー・ヴェルト)』紙に語った。
「彼はザウバーで素晴らしい仕事をしている。困難なスタートだったのにね。でも僕は、彼ならやれるはずだと信じて疑わなかったよ」
グロージャンは、ヒュルケンベルグより1歳年上で、2007年にF3のチームASMでヒュルケンベルグとチームメートだった。そのシーズンは、グロージャンがチャンピオンに輝き、ヒュルケンベルグは3位だった。