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岩岡万梨恵(20歳)、井原慶子の推薦でFIAドライバー育成プログラムに挑戦

2013年10月24日(木)10:28 am

先週末に富士スピードウェイで行われたWEC(世界耐久選手権)第6戦富士6時間耐久レース。井原慶子が所属するオーク・レーシングのガレージに、井原のように世界で戦えるドライバーを目指す女性ドライバーの姿があった。

井原のガレージでセッションを見学していたのは、20歳の岩岡万梨恵。井原が東京モータースポーツカレッジで英語講師をしていたころの生徒だ。元F1王者らとともにFIA(国際自動車連盟)で委員を務める井原は、若手ドライバーの育成にも力を入れており、FIA若手ドライバー育成プロジェクトのメンバーとして岩岡を推薦した。岩岡を推薦した経緯について、井原は次のようにTopNewsへ語っている。

「彼女は性格も非常に素直ですし、体操の先生もやっていて体力もあります。モータースポーツの中では、女性にとって体力が一番ネックなのですが、彼女は体力があり高い志のある女性です。今回FIAから誰かいないかと聞かれ、世界中すべての国からは男性の候補者が出てきますが、せっかくジャン・トッド会長がウーマン・イン・モータースポーツという評議会をつくって、女性がもっとモータースポーツで活躍できる場を与えたいと言っていたので、私のように世界選手権で戦える女性になってもらいたいと思い、彼女を推薦しました」

岩岡はWECを見学後、育成プロジェクトのオーディションに参加するためオーストラリアへ向かった。後輩ドライバーに向けて井原は、次のようにエールを送っている。

「まだまだ日本では、女性の活躍を認めてもらえない、非常に厳しい環境があります。万梨恵選手が活躍するころには、女性の活躍や活動を素直に認めてもらえる社会環境ができれば彼女も思いっきりレースできると思います。そうすれば世界選手権でトップを走ることもできるでしょうから、ぜひそこまでいってもらいたいです」

オーストラリアでのオーディションを前に、すでにアメリカのレーシングスクールでフォーミュラカーを経験し「これでレースしたいと思った」という岩岡。オーストラリアへ旅立つ前には次のように抱負を語っていた。

「前の学校でレースをやったとき、男性ドライバーはクラッチが雑になっていたようなのですが、女性だからなのか私は繊細にできているねとほめられました。そういった繊細な、丁寧なところを生かしていきたいと思います」

「不安もありますが、これからにつなげていけるように学んで帰ってきたいと思います。井原選手のように、世界を転戦して上位も狙える強いドライバーになりたいです」

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