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F1インドGP、存続の危機

2013年10月24日(木)11:52 am

2013年F1チャンピオン決定の舞台になるかもしれない今年のインドGP(27日決勝)は、最後のF1インドGPになる可能性がある。インドのモータースポーツ界の重鎮であるビッキー・チャンドックが懸念をあらわにしている。

実際にインドGPは、日程、関税、資金などの問題が報じられ、2014年シーズンの開催を見送った。

しかし、これはあくまでも2014年シーズンに限った措置であると言われており、2015年にはグランプリ開催カレンダーに復帰する予定だった。チャンドックは、もし2015年にもグランプリが開催されなければそのままインドGPそのものが消滅する、との懸念を『Guardian(ガーディアン)』に明かしている。

「2015年にカレンダー復帰を果たせなければ、もはや(インドGPは)復活できないだろう。私が心配しているのはそこなのだ。一度、開催を見送れば、そのままレースができなくなる」

そのため、チャンドックは地元インドの人々に2013年のレースを「記憶に残る」ものにしようと呼び掛けている。しかし、プロモーターのジェイピー社が『Bloomberg(ブルームバーグ)』に語ったところによれば、今週末のグランプリに駆けつける観客は、10万人という収容人数の半分程度と見込まれている。

今週末のインドGPでセバスチャン・ベッテル(レッドブル)は、わずか5万人の観衆の前でF1世界選手権4連覇を決めることになるだろう。

ジェイピーのサメール・ガウルCEOは、「レースが近づいてから売れることを願っている。きっと大丈夫だ」

2012年のインドGP観客動員数は6万5,000人で、2011年は満席に近い9万5,000人の集客があった。

ブッダ・インターナショナル・サーキットの付近でグランプリのチケットを売る男性は、『Indian Express(インディアン・エクスプレス)』に2013年はチケットの売れ行きが思わしくないと実情を語った。

「本当に売れない。今日は朝の8時からブースを開けたんだ。9時間かかって売れたのはたったの25枚だよ」

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