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F1、2014年の燃料流量センサーに問題発生

2013年10月23日(水)11:18 am

来年からF1へ導入される燃料の最大流量の規定を取り締まるため、FIAが時間との戦いに入っている。

来季からF1ではターボエンジンが導入されるが、これに合わせて燃料の最大流量も規定される。ドイツの『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』が伝えたところによれば、この規定をチームが順守しているか確認するために設計されたセンサーが、最初の試験では十分な精度を示せなかったという。

燃料はあらかじめ定められたスピードによってエンジンに流入されなければならないことになっている。

記者のトビアス・グルーナーは、イギリスのギル・ハイスピードという会社が、そのセンサー供給会社としてFIAとの契約を勝ち取っており、今年7月にシルバーストンで行われた若手ドライバーテストにおいてセンサーの試験が行われていたと書いた。

「その結果は不安を呼ぶものだった」と明かしたグルーナーは次のように続けた。

「規定の燃料流量に対し0.5パーセントまでの誤差が認められているが、そのエラー(の幅)は最大1.5パーセントに達していた」

ギル・ハイスピード社では問題の修復作業にあたっているが、もしセンサーが最終的に使えないとなれば、FIAは各F1エンジンサプライヤーから申告される情報に頼らざるをえなくなる。

そうなれば、不正行為をしているのではないかとの疑念が生まれるのは必至だ。

ギル・ハイスピード社による修正は近いうちに完了するとみられており、イタリアのバレルンガ・サーキットで行われるピレリのタイヤテストか、あるいは今後のレースで金曜フリー走行の際にテストが行われることになるかもしれない。それは、グルーナーいわく「(実験室で行われる)ベンチテストだけでは十分ではない」ためだ。

テストで合格となれば、センサーは来年の冬季テスト開始の数週間前に各F1エンジンサプライヤーに供給されることになる。

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