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新たなF1組織に向けて法的手段も?

2013年10月22日(火)12:05 pm

21日(月)にロンドンで開催されたF1のルール策定戦略グループの会合を前に、急速に政治的な動きが出てきていた。

その新しい組織は、事実上これまでの競技規則及び技術に関するワーキンググループにとって代わるものとなる。だが、そのメンバーは大規模チームと長い歴史を有するF1チームのみで構成されている。すなわち、フェラーリ、レッドブル、マクラーレン、メルセデスAMG、ウィリアムズ、そしてロータスの6チームだ。

ドイツの『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』によれば、21日(月)の会議の議題に掲げられるのは、何をもって「カスタマーカー」とみなすかということだという。

もしその定義が柔軟なものとなれば、F1におけるいくつかの小規模チームは危機に陥る可能性がある。大規模チームが、もっと競争力をつけられると思われるライバルチームたちに彼らのクルマを販売しようとするだろうからだ。

今シーズンここまで、ウィリアムズがまだチーム別ランキングで1ポイントしか獲得できていないのに対し、すでに62ポイントを獲得しているフォース・インディアのチーム副代表であるボブ・ファーンリーは、『Telegraph(テレグラフ)』に対し、この新しい組織は「非倫理的かつ非民主的」だと語った。

だが、『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』は、F1統括団体であるFIA(国際自動車連盟)はこの戦略グループに満足していると伝えている。なぜならば、ルールを変更するには、いずれにしてもF1委員会の承認を得ることが必要だからだ。

しかし、あるF1関係者は、実際にはF1最高責任者であるバーニー・エクレストンがこの不公平な仕組みづくりを誘導したのだとの声を上げている。なぜならば、大規模チームは往々にしてエクレストン寄りの姿勢を示すからだ。

また、別のうわさによれば、この戦略グループはEU(欧州連合)が定める独占禁止法の監査に合格さえしないだろうという。

前FIA会長のマックス・モズレーは、「多分ね」と語り、次のように続けた。

「私の知る限りにおいては、メルセデスAMGが法的助言を求めたのだが、答えは、それ(戦略グループ)には議論の余地があるだろうということだったよ」

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