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し烈な2位争いに身を引き締めるフェラーリ

2013年10月18日(金)11:38 am

2013年シーズン残り4レースに先駆け、チームの優先事項をめぐってフェラーリのふたりのボスの意見が割れている。

鈴鹿でセバスチャン・ベッテル(レッドブル)が優勝し、タイトルへ王手をかけたF1第15戦日本GP(13日実施)終了後、フェラーリのチーム代表を務めるステファノ・ドメニカリは、次のように語っている。

「(フェラーリの)2013年型車には、新しいパーツがいつくか用意されている。しかし、技術部門のスタッフは100パーセント、(2014年シーズンの)新プロジェクトに集中している」

順位によって収益分配金の額が決まるコンストラクター選手権において、フェラーリは首位レッドブルに大きく水をあけられ現在2番手につけている一方で、3番手メルセデスAMGとの差はわずか10ポイントと接近している。さらには、4番手のロータスとの差も33ポイントであることから、残り4戦のレース結果次第では2位が入れ替わる可能性も十分に秘めている。

ドメニカリは、ロシアの『f1news.ru』にロータスがとても良い予選ペースを得たと語っている。

「彼らの予選ペースは、私たちにかなり近いものがある。もしくは、わずかに上回っている」

「タイヤの摩耗を非常にうまくコントロールしているから、予選で上に行かれると対策がとても難しい」とドメニカリはロータスについて話した。

さらに、「メルセデスAMGは、予選ペースで優位に立っている。よって、メルセデスAMGが私たちより前でロータスと戦っていたら、私たちにとって非常に難しい展開になる」と認めた。

メルセデスAMGは、フェラーリに追いつく覚悟ができているとすでに語っており、ロータスもF1の公式分配金において数億円もの差が生じるとされる順位争いに向けて身を引き締めている。

ロータスのチーム代表を務めるエリック・ブーリエは、ブラジルの『O Estado de S.Paulo(オ・エスタード・ジ・サンパウロ)』に対し、チームが現在“かなり野心的な計画”を目指しており、“もし、この調子を維持できれば”達成可能であると豪語している。

元F1ドライバーで、現在はテレビ局で解説者として活躍中のミカ・サロも、ブーリエの意見に同調する。

「ロータスが2位になる可能性はまだ大いにある。なぜなら、ロータスはいま、大きなポイントを獲得するのに、キミ(ライコネン)だけでなく、グロージャン(ロマン・グロージャン)もあてにできるからだ」と指摘した。

フェラーリ会長ルカ・ディ・モンテゼモーロは今週、次のように宣言している。

「私は、うわべだけの不満や、チームが2014年シーズンにだけ集中しているといった記事を読んだ」

「こういった類の話は耳にしたくもない」とモンテゼモーロは主張した。

「まだ4レース残っている。そこには、ドライバーとチーム全体の最大級の決意とともに、表彰台を目指して戦う2台のフェラーリがいるだろう」

実際に、ドメニカリもフェラーリがレッドブルに続く現在の2番手の位置を死守するために、2013年シーズンの残りを全力で戦うと言っている。

フランスの『L’Equipe(レキップ)』に対し、「メルセデスAMGとロータスとの戦いが、激しさを増してきた」とドメニカリは述べた。

「非常に接戦だから、クルマが改善されているか、しっかり確認しないといけない」と身を引き締めている。

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