マルシャは17日(木)、マクラーレンの育成ドライバーであるケビン・マグヌッセンを2014年のレースドライバーに起用する可能性があることを認めた。
マルシャでは、フェラーリの支援を受けるフランス人ドライバーのジュール・ビアンキが来季以降もチームに留まることになるのは明らかとなっている。
だが、数日前、現在のビアンキのチームメートであり、かなりのスポンサーをマルシャに持ち込んでいるマックス・チルトンは、まだ自分の今後については安泰とは言えないと認めていた。
「僕は、来季もシートを得るに値することを示せていると感じている」
『Independent(インデペンデント)』紙にそう語ったチルトンは次のように続けた。
「ときどき、うまくやれなかったことは認めるよ。シルバーストン(F1イギリスGP/第8戦)やドイツ(第9戦)ではね。でも、全体的にはかなりうまくやれたし、とりわけ8月の休み明け以降はこれ以上のことはできないくらいだった」
それにもかかわらず、マルシャはドライバー市場の様子をみていると認めた。
そして、マクラーレンの育成ドライバーであり、元F1ドライバーのヤンを父に持つデンマーク人ドライバーのマグヌッセンもその候補のひとりだ。マグヌッセンは今季のフォーミュラ・ルノー3.5シリーズのタイトル獲得まであとわずかというところまできている。
マクラーレンでは、フォース・インディアに対して800万ユーロ(約10億7,000万円)の債務と引き換えにマグヌッセンを2014年にドライバーとして採用するよう持ちかけていると考えられている。だが、マクラーレンでは同時にマルシャとの間に技術協力関係を結ぶ準備も整えられている。
マルシャのスポーティングディレクターであるグレーム・ルードンは『Sky(スカイ)』に次のように述べた。
「確かに、ケビンはこれまでのテストで印象的だったよ。そして、若いドライバーをF1につれてきたチームとして見れば、彼は候補者になりうる」
だが、ルードンはチルトンも候補のひとりであるとし、マルシャとしてはその決断を「急いではいない」と語った。