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アロンソ時代到来を予想するフェラーリ

2013年10月17日(木)13:34 pm

フェラーリ代表のステファノ・ドメニカリが、フェルナンド・アロンソ(フェラーリ)時代の到来を予言している。

実際のところフェラーリで4年連続タイトルを逃しているアロンソは、この半年に渡る発言内容やレッドブルあるいはマクラーレン移籍のうわさが示すとおり、一時代を築くどころか堪忍袋の緒が切れかかっている状態だ。

「我々は典型的なラテン系の人間だ。我慢など二の次だよ」と、ドメニカリは笑ってスペイン『AS』に話す。

「私は、1993年からフェラーリを知っている。その前もね。ミハエル・シューマッハなど、1996年に加入してタイトルを取ったのは2000年だよ」

成功を我が物にしたシューマッハ時代になぞらえると、アロンソのタイトル獲得は2014年に実現するというのがドメニカリの考えだ。

「100パーセント、そのとおりだ」と、ドメニカリは語り、こう続けている。「来年こそタイトルを賭けて戦ってみせる」

しかしドメニカリは、アロンソがマラネロにやってきた2010年から同じセリフを繰り返している。

それでもドメニカリは、アロンソとの4年間を決して無駄の2文字で片付けようとしない。

「これまでの結果を違う角度から見て欲しい」というドメニカリ。「見方を変えるんだよ。フェラーリとアロンソはこれまで、ドライバーとコンストラクターの両選手権を最終戦まで争って、敗れているんだ」

「そのいずれかでも勝っていたら、ストーリーは180度変わって素晴らしいものになっていただろう。つまり、ものは考えようなんだ」

「イタリア人とスペイン人に合理性なんて期待しちゃいけない。仮にあったとしても、ほんの少しさ」と、またドメニカリは笑う。

「2度も世界チャンピオンになったドライバーなら、より競争力のあるマシンで実力を見せる機会を求めて当然だ」

フェラーリはアロンソとの契約を数年残しているが、セバスチャン・ベッテル(レッドブル)に興味を示しているといったうわさは絶えない。そしてベッテルもアロンソと同様、当分はレッドブルの契約下にある。

しかし、ベッテルよりアロンソの方が優れているというのがドメニカリの考えだ。

「彼(ベッテル)が偉大なドライバーであることは疑う余地がない。ここ数年の成長ぶりはすさまじいものがある。それはチームメート(マーク・ウェバー)を見ても分かるとおりだ」

「しかし、前々からいっているとおり、失礼ながら彼は、我々より速いマシンを存分に利用できる身分にあるんだ。これは大きいよ」

ということで、最近のさまざまなうわさにかかわらず、将来の計画はアロンソとともにありといったフェラーリの姿勢をドメニカリも押し通している。

「他チームが彼(アロンソ)を欲しがるのは当たり前だ。ただ、アロンソの発言も無かったことにできない。ちゃんと受け止めないのはアロンソを軽視するのも同然だよ」

「我々にいえるのは”フェルナンドとともに勝ちたい”、ただそれだけだ。両者には、まだ3年の契約期間がある。これ以上、我々に何をいわせたい?」

それどころか、ドメニカリは契約満了後もアロンソに残ってもらいたいと望んでいる。

「それが私の希望だ。そうなればいいね」というドメニカリ。「フェルナンドも前に同じことをいっていたよ」

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